エコキュートのお湯が出ない!原因と自分でもできる対処法
長年エコキュートを使用していると、何らかの不具合が出てくることもあるかもしれません。
お湯は毎日必ず使うものなので、「万が一突然お湯が出なくなったら」と思うと怖くなりますよね。
そこで今回は、
・エコキュートのお湯が出なくなる原因
・どうなったら業者に修理・交換を依頼するべきか
ということについて詳しく解説しました。
エコキュートのお湯が出なくなる代表的な原因を知っておくことで、もしもの時にも落ち着いて対処できます。
エコキュートの不具合を防ぐコツもお伝えしているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
1.エコキュートのお湯が出なくなる原因
エコキュートのお湯が出なくなる原因は、実にさまざまです。
水は出るのにお湯だけが出なくなった場合は、湯切れや混合水栓の故障などが考えられます。
断水以外で水とお湯の両方が出なくなった場合は、凍結や配管内の不具合が起きているかもしれません。
ここでは、それぞれの症状について詳しく解説していきます。
1-1.給水ストレーナーが詰まっている
画像引用:パナソニック エコキュート取扱説明書「HE-JPU46KQS」
水は問題なく出るのにお湯だけが出なくなってしまった場合は、給水ストレーナーの目詰まりが原因かもしれません。
給水ストレーナーとは、エコキュートの貯湯タンクと給水配管の接続部分にあるフィルターを指します。
貯湯タンクの底に沈殿した不純物やゴミをキャッチし、綺麗なお湯を排出させるためのパーツです。
この給水ストレーナーにゴミが溜まりすぎていると、お湯の排出がスムーズにいかなくなりお湯が出なくなってしまうのです。
湯はりの時間がやけに長くなったと感じる時も、給水ストレーナーの目詰まりが考えられるでしょう。
対処方:給水ストレーナーを綺麗に掃除する
給水ストレーナーの目詰まりは、自分で簡単に掃除することができます。
給水ストレーナーの位置を取扱説明書で確認してから外し、使い古しの歯ブラシなどでゴミを掻き出しましょう。
汚れが頑固で取りきれない場合は、専門業者に掃除やパーツ交換を依頼してください。
1-2.湯切れが発生している
貯湯タンクにあるお湯が空になった場合、温度を設定していても水だけが出てくるようになります。
エコキュートは、電気代の安い夜間に沸かしたお湯をタンクに貯めて使用する給湯器です。
貯湯タンクのサイズを上回る量のお湯を一度に使用すると、当然お湯は出なくなってしまいます。
家族の帰省や来客など、いつもよりお湯の使用量が多くなる時は注意が必要です。
対処方:お湯の沸きましをする
湯切れが原因の場合は沸きましを行うことで問題を解決できますが、湯沸かしが完了するまでに30分以上時間がかかってしまいます。
お湯の使用量が増えると見込まれる日は、リモコンでお湯の残量を確認しつつ、しばらくお湯を使わないタイミングで沸きましを行なってください。
また、お湯を余らせないようにするエコキュートの節約モードを利用している場合も湯切れが発生しやすくなります。
お湯をたくさん使いたい日は設定を見直し、機能を使い分けることをおすすめします。
1-3.混合水栓の故障
台所やシャワーなどの混合水栓からお湯だけが出なくなった場合は、エコキュートではなく蛇口のカートリッジの故障が考えられます。
混合水栓とは、お湯と水の両方が出てくる蛇口のことです。
この混合水栓についているカートリッジが壊れると、水とお湯とを切り替えることができなくなってしまいます。
損傷が激しい場合は、水漏れの原因にもなるので注意してください。
対処方:混合水栓のカートリッジを交換する
混合水栓からお湯が出なくなったら、市販のカートリッジと交換して対応します。
ただ、カートリッジの交換にはドライバーやレンチなどの工具が必要です。
作業に自信がない方や、工具を持っていないという方は、混合水栓のメーカーや水道修理業者に修理を依頼しましょう。
1-4.止水栓が閉められている
引用:イマガワリフォーム「もしもの時を考えた最新エコキュートの防災対策をご紹介!」
エコキュートの止水栓が閉まっていると、水もお湯も出なくなってしまいます。
修理やメンテナンスをした後などは、止水栓を閉めっぱなしにしてしまいがちです。
対処方:取り扱い説明書を見て止水栓を開ける
止水栓を開ける場合は、まず取扱説明書で止水栓の場所を確認してください。
メーカーによっては、「タンク専用止水栓」や「給水バルブ」などという名称になっていることもあります。
止水栓を開け、蛇口からお湯が出ることを確認できれば、その後も問題なく使用できるでしょう。
1-5.配管が凍結している
エコキュートの配管が凍結した場合も、水とお湯が使えなくなってしまいます。
外の気温が0度以下の日や、冷たい風が吹いている日は、注意が必要です。
対処方:配管の凍結を解凍させる
配管が凍結してしまったら、日中の暖かい時間を待って自然解凍させればOKです。
日中も気温が低い場合や、早くお湯を使いたい時は、配管にぬるま湯をかけて解凍させましょう。
この時、熱湯をかけると配管が破損することがあるので、必ず30〜40度のぬるめのお湯を使用するようにしてください。
ぬるま湯をかける際、あらかじめ配管にタオルを巻いておくとより安全です。
配管を濡れたままにしておくと、気温が下がった際にまた凍結しやすくなるので、作業が終わったら水分をしっかり拭き取ってください。
配管の凍結を予防する方法
気温が下がることが見込まれる日は、夜間だけお風呂の水を流しっぱなしにすると、配管が凍結するのを防ぐことができます。
その分水道代が多くかかってしまうので、流す水の量はほんの少しで大丈夫です。
フルオートタイプを使用している方は、凍結防止運転を利用しましょう。
浴槽の循環口から10cmほど上のところまでお湯を残しておくだけで、気温が下がった時に自動でお湯を循環させ凍結を防いでくれます。
また、凍結防止ヒーターを取り入れるのも1つの手です。
設置費用や電気代はかかってしまいますが、凍結を心配しながら使用を続けるよりは快適になるはず。
特に寒さの厳しい寒冷地にお住まいの方は、試してみる価値はあるでしょう。
2.メーカーのエラーコード・問い合わせ先の一覧
お湯が出なくなってしまった際は、エコキュートのリモコンにエラーコードが表示されていないか確認してください。
エラーコードを解除することで、問題なくお湯が使用できる場合があります。
各メーカーのエラーコードをまとめたページと問い合わせ先を一覧にしているので、不具合が起きた際はご活用ください。
エラーコードをまとめたページ | 問い合わせページ | 連絡先 |
コロナ | 修理・アフターサービスに関する問い合わせ先 | 0120-919-302 |
ダイキン | お問い合わせ | 0120-881-081 |
東芝 | お客様サポート | 0120-1048-19 (携帯電話:03-5365-7420) |
パナソニック | 商品についてのご相談 | 0120-878-695 (フリーダイヤルが繋がらない場合:06-6907-1187) |
日立 | 家庭ビジネス情報センター | 0120-3121-19 (携帯電話:050-3155-0119) |
三菱 | 三菱お客さま相談センター | 0120-139-365 (携帯電話:0570-077-365) |
もし「漏水」を知らせるエラーが出た場合は、自分でなんとかしようとせず、速やかに業者に修理を依頼して下さい。
配管などから水が漏れ出していた場合、そのまま使用を続けると水道代が高くついてしまうので注意が必要です。
3.修理・交換が必要なケース
自分で色々試した上で解決しない場合は、エコキュート本体に不具合が起きているかもしれません。
水温を調節するセンサーや内部基盤の故障を個人で修理することは大変難しいので、専門業者に修理を依頼しましょう。
メーカー保証期間内の故障であれば、修理内容によっては無償で対応してもらえることもあります。
設置から時間が経っていないのにお湯が出なくなってしまったのであれば、一度製造メーカーに問い合わせてみてください。
設置から10年以上経過している場合は、本体の劣化による故障が考えられます。
元々、エコキュートの寿命は10〜15年とされており、施工業者が販売している延長保証も10年間のものがほとんどです。
また、販売から10年以上経つ製品のパーツは、順次製造を停止していきます。
修理にパーツ交換が必要になった場合、対応が難しくなることがあるので、すでにエコキュートを長期間使用していて、お湯が出ないトラブルが頻繁に起こるのであれば交換を検討してもよいでしょう。
エコキュートの交換については、以下の記事で詳しく説明しています。
エコキュートの交換費用の相場はいくら?給湯器別に解説!
4.エコキュートの不具合をなくす3つのポイント
たとえ一時的だったとしても、エコキュートからお湯が出なくなるのは大変不便です。
できればそのような不具合が起きない方がいいですよね。
普段どのようにエコキュートを扱っているかによって、エコキュートの寿命も変化してきます。
エコキュートを使用する上で大切な3つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
4-1.ヒートポンプユニットの周辺に物を置かない
ヒートポンプユニットの周辺は物を置かないようにし、なるべくすっきりさせましょう。
エコキュートは、ヒートポンプから取り込んだ空気を利用してお湯を沸かします。
このヒートポンプの周りに、タイヤや自転車などの障害物があると、空気がうまく取り込めずエコキュートの負担になってしまうのです。
また、伸びた雑草がヒートポンプユニットに触れているようであれば、その都度草抜きをして掃除をするようにしてください。
雪が積もっていても運転に支障が出るので、冬場はエコキュート周辺の除雪も忘れないようにしましょう。
4-2.メーカーが推奨している入浴剤を使う
お湯を循環させて追い焚きなどを行うフルオートタイプのエコキュートは、メーカーごとに使用可能な入浴剤が定められています。
これを無視して使用不可とされている入浴剤を使用すると、配管内に入浴剤が付着して故障することがあるので注意してください。
日常的に入浴剤を使用している方は、推奨されている入浴剤を取扱説明書で確認してみることをおすすめします。
エコキュートで使用できる入浴剤については以下のページでまとめているので、ぜひ参考にしてください。
4-3.定期メンテナンスをする
定期的にメンテナンスを行なって、貯湯タンクや配管内に溜まった汚れを排出しましょう。
汚れをそのままにしておくと、突然お湯が出なくなるなどの故障リスクが増えてしまいます。
メンテナンスをする頻度の目安は以下の通りです。
月に1度
・配管洗浄
・浴槽フィルターの掃除
半年に1度
・給水ストレーナーの掃除
・水抜き
・逃し弁や漏電遮断器などの点検
水抜きなどの作業が難しいと感じるのであれば、専門業者にお任せするのも1つの手です。
誤った操作をして故障してしまうと大変なので、メンテナンスがちゃんとできるか不安な方はぜひ安心堂までご連絡ください。
5.お湯が出ないトラブルはぜひ安心堂にご相談を
エコキュートのお湯が出なくなる原因には、
・給水ストレーナーのゴミ詰まり
・湯切れ
・凍結
などが挙げられました。
リモコンにエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書の通りに操作することでご自身でも対応が可能です。
自分でも色々試した上で、問題が解決しないのであれば、ぜひ安心堂までご相談ください。
安心堂は地域密着型のエコキュート取替え専門店です。
最短で当日にご自宅にお伺いするので、急なトラブルが起きても安心!
土日も営業しておりますので、週末にお湯が使えなくなった場合もご利用いただけます。
修理のお見積もりはLINEから簡単にできますので、ぜひお気軽にご連絡くださいね。