エコキュートとエコジョーズの違いを解説!お得に使えるのはどっち?
一般家庭の光熱費の中で最も割合いを占めているのは「給湯代」で、およそ30%を占めると言われています。
お湯はお風呂や洗い物で毎日使うものなので、できればお得な給湯器を選びたいですよね。
そんな中、最近注目を浴びているのが、省エネ性の高い「エコキュート」と「エコジョーズ」です。
ただ、「最近名前をよく聞くけど、この2つにどんな違いがあるのかな?」と疑問に思われる方も多いはず。
そこで本記事では、
・エコキュートとエコジョーズの違い
・コストの比較
について分かりやすく解説しました!
どちらの方がお得なのか気になる方は、ぜひチェックしてください♩
1.エコキュートとは?
エコキュートとは、電気と大気熱を利用してお湯を沸かし、タンクにそのお湯を貯めて使用する貯湯式給湯器です。
ヒートポンプから空気を取り込み、CO2冷媒を通してお湯を沸かします。
空気を有効活用するエコキュートは、同じ電気でお湯を沸かす電気温水器に比べて約3倍も光熱費がお得になるとされています。
また、電気料金が安くなる夜間にお湯を作るので、効率よく節電できるのも嬉しいポイントです。
設置費用は、工事費込みで40〜50万円が目安となっています。
■関連記事:エコキュートとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説!
2.エコジョーズとは?
エコジョーズは、ガスを燃焼させてお湯を沸かします。
往来のガス給湯器と違って、本来は捨てるはずの「排気熱」で水を温めてからお湯を沸かすのが特徴です。
コストのかからない排気熱であらかじめ水を温めておく分、より少ないエネルギーでお湯を作り出すことができます。
普通のガス給湯器に比べ、15%ガス代を節約できるのが魅力です。
また、貯湯式のエコキュートと違い、水道の水圧がダイレクトにシャワーや台所の蛇口に伝わります。
お湯を貯めておく必要がないので、湯切れのリスクもありません。
設置費用はエコキュートより少し安く、工事費込みで35万円前後が目安となっています。
3.お得なのはどっち?コストの比較
両者をコスト面で比べた時、長く使うほどお得になるのはエコキュートです。
4人家族で15年使用したと仮定した場合、以下のような結果になります。
年間の光熱費 | 交換費用 | 15年目の合計 | 差額 | |
エコキュート | 39,905円 | 400,000円 | 998,575円 | — |
エコジョーズ | 75,493円 | 350,000円 | 1,482,395円 | 483,820円 |
※東京電力エリア・都市ガスを採用
比べてみると、15年間の使用でエコキュートの方が約50万円安くなるという結果になりました。
交換費用だけを見るとエコジョーズの方が安く見えますが、長い目で見るとエコキュートがかなり安上がりになることがわかります。
耐用年数もエコキュートの方が5年ほど長いとされています。
一般的に、エコジョーズは30年間で3回の交換が必要ですが、エコキュートは2回で済むという点も見逃せないポイントです。
また、太陽光を利用してお湯を沸き上げる「おひさまエコキュート」を導入した場合は、更なる節約効果が見込めます。
金額面で見ると大きくメリットのあるエコキュートですが、水圧の強さや本体のコンパクトさなど、エコジョーズにしかない良さもあります。
それぞれの特徴を踏まえた上で、どちらの給湯器がご家庭に合っているのかを見極めることが大切です。
次の項では、エコキュートとエコジョーズの違いについて詳細に解説していきます。
4.エコキュートとエコジョーズの違い
ここでは、エコキュートとエコジョーズの違いを一覧表にまとめました。
エコキュート | エコジョーズ | |
使用エネルギー | 電気 | ガス |
設置スペース | スペースが必要 | 省スペース |
飲用 | × | ⚪︎ |
湯切れ | × | ⚪︎ |
水圧 | △ | ⚪︎ |
騒音 | 夜間の低周波音 | 使用時の燃焼音 |
災害時 | ⚪︎ | × |
安全面 | ⚪︎ | △ |
耐用年数 | 10〜15年 | 10年 |
設置費用 | 40〜50万円 | 35万円 |
設置スペース
エコキュートは、貯湯タンクを置くための広いスペースが必要です。
460Lのエコキュートで幅63cm×奥行き76cmが一般的なサイズですが、これにプラスして作業スペースも確保できなくてはなりません。
一方、エコジョーズは70〜80cmと小さく非常に省スペースです。
飲用
エコキュートは、湯沸かしの際に塩素が消えてしまうため基本的に飲用できませんが、エコジョーズは、水道のお湯をそのまま使用するため飲用可能です。
湯切れ
エコキュートは貯湯タンクに貯めてあるお湯を使い切ったら、再度沸き上げるまでお湯を使うことができません。
そのため、購入時のサイズ選びが重要となります。
エコジョーズは、蛇口を捻ると瞬間的にお湯を沸かす仕組みになっているため、湯切れの心配はありません。
水圧
水圧は、水道直圧式のエコジョーズが勝ります。
エコキュートの中でも水圧に特化した商品が販売されているので、シャワーの勢いにこだわりたい方は水圧にも注目して機種を選ぶようにしてください。
騒音
エコキュートの稼働音はそれほど大きくありませんが、夜間にヒートポンプの低周波音を発生させます。
人によっては、この低周波音が気になる場合もあるため、寝室から離れたところに設置するなどの配慮が必要です。
エコジョーズは、ガス燃焼時に「ごおおお」という音を立てます。
こちらも個人差がありますが、就寝時でなければ気にならないという方がほとんどです。
災害時
エコキュートは、災害で断水した場合、貯湯タンクに貯めてあるお湯を生活用水として使用することができます。
安全面
エコキュートは電気で動かすため、ガスを使用するエコジョーズと違って火災のリスクがありません。
5.【おまけ】エネファームとエコワンの特徴
高効率給湯器は、エコキュートとエコジョーズだけではありません。
「エネファーム」や「エコワン」といった商品も発売されています。
多くの選択肢からピッタリの給湯器を選びたいという方は、ぜひこの2つの特徴も押さえておいてください。
エネファーム
エネファームは、「エネルギーを作るファーム(農場)」を意味する造語で、ガスから水素を作って発電する家庭用燃料電池を指します。
発電する際に起きる熱を利用してお湯を沸かすため、電気とお湯が1つの機械で作れる優れものです。
ガス給湯器と違って二酸化炭素が発生することがなく、環境に優しいのも特徴。
設置費用は100万円前後と高額ですが、浴室暖房乾燥機や床暖房と併用することもできます。
エコワン
画像引用:Rinnnai「ECO ONE シングルハイブリッド」
エコワンは、電気とガスの両方を使い分けてお湯を沸かす給湯器です。
湯沸かしの際は、エコキュートのようにヒートポンプでお湯を作って貯湯タンクに貯めておきますが、追い焚きや沸き増しの際はガスを使用します。
エコキュートにガス給湯の性能が加わったものと考えるとよいでしょう。
こちらも導入費用は40〜80万円と高めではありますが、エコキュートに比べて省スペースだったり、床暖房付きのモデルもあったりといったメリットがあります。
6.エコキュートのご相談なら安心堂におまかせ!
今回は、エコキュートとエコジョーズの違いについて解説しました。
長い目で見るとコストのかからないエコキュートですが、エコジョーズにも「水圧が強い」「湯切れのリスクがない」など独自のメリットがありました。
コスパの良さは給湯器を選ぶ際に外せないチェックポイントですが、その他の面にも注目することでよりご家庭に合った給湯器を選ぶことができるでしょう。
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