エコキュートは10年前とどう変わった?交換を迷っている方必見!
エコキュートは2001年に販売開始されてから年々性能が進化してきています。
特にこの10年間で様々な機能が増えてきました。
前回購入されてから10年ほど経過しているご家庭は最新のエコキュートに交換することでさらなる省エネ効果や生活の質を上げることが期待できます。
まだ故障してなく交換はまだ先と考えている方もお得になる可能性があるのでご確認下さい。
エコキュートとは
エコキュートは空気の熱を利用して電気の力でお湯を沸かす給湯器システムです。
ヒートポンプ技術を用いて空気を圧縮することで発生する熱を利用してお湯を沸かします。
お湯を貯湯タンクに貯めておき必要なときに各所に給湯するシステムです。
コロナ社が2001年に世界で初めて販売した時から基本的なシステムに大きな変化はありません。
空気の熱を利用していてお湯を沸かすのにエネルギーをほとんど使用しないため、ほかの給湯器に比べて同じ湯量を沸かすためのランニングコストが抑えられます。
エコキュートは2001年に販売されてから、2023年3月までで8,697,991台出荷されており、次世代の給湯器として広くしされています。
参考:一般社団法人 日本冷凍空調工業会|統計 家庭用ヒートポンプ給湯機(エコキュート) (jraia.or.jp)
関連記事:エコキュートとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説!
現在のエコキュートは10年前と何が違う?
過去10年のエコキュートをメーカー問わずに比較すると「搭載機能」が変わり性能がアップしています。
エコキュートを使う人の便利性が上がり、性能や機能が良くなりました。
スマホとの連携は多くのメーカーで搭載されてきました。
その他にも便利機能がありますのでご紹介します。
菌の増殖を抑制(キラリユキープ、おゆぴかUV)
配管をお湯が通る際に深紫外線を照射することで菌の増殖を抑制する機能です。
お風呂にお湯を溜めてから時間が経ってもキレイな状態を保てます。
入浴時間がご家族でバラバラでも清潔な状態で臭いも気にならなくなります。
菌の増殖を抑制することで浴槽のヌメリが減り排水溝の汚れも少なくなり掃除が楽になります。
残り湯を洗濯にも安心して使用することができます。
三菱の「キラリユキープPLUS」やダイキンの「おゆぴかUV」などがこの機能になります。
参考:キラリユキープPLUS | 機能情報 | 三菱 エコキュート | 三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)
参考:機能紹介|おひさまエコキュート|ダイキン工業株式会社 (daikin.co.jp)
マイクロバブル(ホットあわー、ウルトラファインバブル、シルキー快泡浴)
微細な泡を浴槽に噴き出されて肌を包み込み快適に入浴を過ごすことができます。
通常の入浴と比べて微細な泡に包まれた状態で入浴すると効率よく体が温まる上に湯冷めがしにくくなります。
また、入浴後の肌水分量が多く潤いが続きやすくもなります。
三菱の「ホットあわー」や日立の「シルキー快泡浴」がこの機能になります。
バブルお掃除
微細な泡は洗浄効果に優れているので皮脂汚れなども吸着します。
微小な汚れを強力に吸着するマイクロバブルの性質を活かし、洗浄剤を使わずにふろ配管自動洗浄を実現します。
三菱の「バブルお掃除」機能では、浴槽排水時水位を検知して自動スタートします。
循環運転とともに発生させたマイクロバブルにより、ふろ往き配管や熱交換器内に付着した皮脂汚れを洗浄して排水口へ流れます。
循環洗浄終了後には、注水による水流&マイクロバブルでさらに徹底洗浄を行い配管等に残った汚れも洗い落とします。
参考:バブルおそうじ | 機能情報 | 三菱 エコキュート | 三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)
スマホ連携
エコキュートを、無線LANアダプター付リモコンを経由してネットワークに接続することで、スマホアプリからさまざまな操作や設定が可能になります。
外出先からお湯はり操作して、帰ったらすぐに入浴が可能になります。
旅行で数日家を空けているときに沸き上げ停止を忘れててもスマホから停止操作もできます。
参考:MyMU | 機能情報 | 三菱 エコキュート | 三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)
太陽光発電システムとの連携
天気予報をもとにした太陽光発電システムとの連携運転で昼間の余剰電力の有効活用をすることができます。
天気予報の情報を取得し、翌日が晴れの予報なら夜間のわき上げを減らし、日中に太陽光発電の余剰電力を活用してわき上げを行います。
太陽光発電の余剰電力の買取価格が以前よりも安くなってるので、ご自宅で上手く使用できます。
参考:お天気リンクEZ | 機能情報 | 三菱 エコキュート | 三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)
残り湯回収(ホットりたーん、ぬくもりチャージ)
まだ温かい残り湯の熱を捨てることなく、熱だけをタンクに戻すことで夜間のわき上げに必要なエネルギーを節約する機能です。
最後に入浴した人がボタンを押すと、熱の回収を開始します。
おふろの残り湯の熱を、ふろ熱交換器を介して、貯湯タンク内の低温の水と熱交換し、貯湯タンク内の水を温めます。
三菱のエコキュートの「ホットりたーん」では、バブルおそうじで熱交換器まで洗浄するので、長年の使用でも熱回収率の落ちにくい仕組みとなっています。
参考:ホットりたーん | 機能情報 | 三菱 エコキュート | 三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)
耐震クラス
10年前のエコキュートでは耐震クラスはBでしたが最新のタイプではクラスSの対応もしています。
耐震クラスSとは「建築設備耐震設計・施工指針」における「局部震度法による建築設備機器の設計用標準震度」において設計用水平震度KH=2.0(満水質量の2倍の荷重)に耐えることです。
貯湯ユニット脚部の4本化で基礎にしっかり固定し、満水のタンクを支える強度を上げています。
揺れを複数の脚で分散して受けられることで、高い耐震性を実現しています。
参考:耐震性|特長一覧|エコキュート|給湯・暖房|Panasonic
入浴剤の対応
10年ほど前のエコキュートでは入浴剤は全て非対応でした。
現在では「セミオートタイプ」や「給湯専用タイプ」のエコキュートであれば、入浴剤の制限がほぼなく使用できます。
お湯を循環させることなく、一方的に排出する機能を備えているためです。
しかし、「フルオートタイプ」のエコキュートは入浴剤の使用が限られます。
フルオートタイプは、浴槽内のお湯を循環させ、熱交換器に通して温め直します。
その際、フィルターの目詰まり、配管の錆や腐食、センサー類の異常などが起こり得るためです。
また、入浴剤の種類によっては推奨されていない場合もあります。
関連記事:エコキュートでも使える入浴剤一覧表|注意点やお手入れ方法も
価格の変化
エコキュートはこの10年間で多くの機能が搭載され性能が向上しています。
原材料高騰などの社会情勢に影響を受けているのもありますが、本体価格についても上昇しているのが事実としてあります。
2010年頃のエコキュートの相場は工事費込みで30万円~50万円でしたが、現在は40万円~70万円です。
2021年~2022年はエコキュートの主要メーカーで、相次いで値上げが実施されました。
今後のエコキュートの値上げの可能性は否定できないので、買い替えを考えている方は速めに購入することをおすすめします。
まとめ
エコキュートは2001年に初めて発売されてから数十年で機能や性能が上がって使い勝手が良くなっているのをご紹介しました。
エコキュートは使い続けていると効率が下がる可能性があり、故障する確率も高まります。
エコキュートを10年以上使いづけている方は、より良い機能を搭載した最新機種への買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
安心堂ではご自宅に合うエコキュートのご提案をさせていただきます。
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