エコキュートの貯湯タンク:容量・サイズはこう選ぶ!
近年、エコキュートは光熱費が抑えやすく、環境にやさしいことから注目されています。
エコキュートの貯湯タンクの容量・サイズは、しっかり選びたいポイントです。
容量選びを間違えると、いざというときにお湯が足りなくなってしまったり、電気代が高額になってしまう、などのデメリットにつながってしまう可能性もあります。
購入時や交換時に、貯湯タンクの容量・サイズを選ぶ際のポイントは何かなどを紹介していきます。
是非エコキュート選びの参考にしてください。
1.エコキュートとは
エコキュートとは大気中の熱を集め、効率よくお湯を沸かす給湯機のことです。
高効率のヒートポンプ方式なので、電気の使用量が電気エネルギーのみの場合に比べて約3分の1で済むのです。
そのためCO2の排出量を大幅に削減することが可能です。
画像引用元:Panasonicホームページ
関連記事:エコキュートとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説!
2.1日に使うお湯の量は?
一人一人、お湯の使用量は異なりますが、基本的に1日約300L前後だと言われています。
ライフスタイルや季節によって使用量は異なりますが、以下が目安になります。
1人が1日に必要なお湯の量の目安(42℃のお湯の場合)
お風呂 (湯船)・・・・・・約180L/回
シャワー・・・・・・・・80~100L/回 (約7~8分使用)
洗面・台所・・・・・・・30L
参考:DAIKINホームページ
ご家族が増えても湯舟にお湯をはるのは通常1日1回だと思いますので、シャワーの回数やその他の洗面などで使用する湯量を考慮し、ご家庭で使用する量を計算してみてください。
3.エコキュートのタンク容量・サイズと使えるお湯の量
エコキュートのタンク容量は、主に370L以下、430Lまたは460L、550Lの3種類です。
実は、貯湯タンクの容量=実際に使える湯量ではありません。
あくまでタンク内に一度に貯蔵できる「熱湯」の量のことです。
貯湯タンクには、60~90度の高温のお湯が入っており、そのままだと火傷してしまうので使用することができません。
ですから、基本は水道水と混ぜて、適温にし、給湯する仕組みです。
高温のお湯を適温で給湯するには、近い量の水道水が必要です。
そのため、実際にはお湯+水道水で、倍近い湯量が使えるようになっています。
※ただし、タンク内の熱湯はタンクからの放熱で徐々に温度が下がるので、実際に使用できる湯量は2倍よりも少ない量となります。設定温度や水道水の水温によっても違ってきます。
4.オススメのタンク容量・サイズ
まず、家に何人で生活しているかがタンク容量・サイズを選ぶ基準となります。
以下を参考にしてみてください。
家族構成 | 容量 |
2~4名 | 195L・300L |
3~5名 | 370L |
4~7名 | 460L |
5~8名 | 560L |
5.エコキュートのタンク容量・サイズを選ぶポイント
次に、エコキュートのタンク容量・サイズ、給湯機能、設置場所に合うモデルなど、選ぶポイントを紹介していきます。
5-1.サイズで迷ったら少し大きめがオススメ
どのサイズにしようか迷ってしまったら、少し大きめのサイズを選ぶことをオススメします。
ギリギリのサイズを選んでしまうと、親族や友人が泊まりに来た場合など、いざという時にお湯が足りなくなってしまう可能性もあるからです。
使いたいときにお湯が使えないのはとても困るので、サイズで迷ったら推奨されているご家庭人数のサイズよりも一回り大きなエコキュート選んでおくと安心です。
住んでいる環境によっても、お湯の使用状況は変わってきます。
冬場は水道水の温度が低く温まりにくいため、寒い地域に住んでいる方は目安のサイズではお湯が足りなくなってしまう可能性もあります。
寒い地域ではお湯の使用頻度が多く、水温も低くなるため、大きめのタンク容量がオススメです。
関連記事:エコキュートの貯湯タンク:容量・サイズはこう選ぶ!
5-2.機能にも注目!
エコキュートの機能には「フルオート」「オート」「給湯専用」があります。
3つの給湯タイプにはそれぞれ以下のような特徴があります。
●フルオート
スイッチひとつで自動給湯・自動保温・追い焚き・自動たし湯ができる機能が充実した高性能モデルです。
自動洗浄機能の搭載された機種もあります。
導入コストは高くなりますが、光熱費を抑えられるというメリットがあります。
関連記事:【エコキュート】フルオートタイプはどんな機能がある?デメリットは?
●オート(セミオート)
設定されたお湯の温度、量を浴槽へ送ることはできますが、自動的にその状態を保持はしないので、随時高温さし湯等を行う必要があります。
フルオートほどの利便性はありませんが、十分、便利だと思います。
※機種によって機能が変わります。
●給湯専用
温度調整など、最低限の給湯機能のみを備えたものです。
最低限の機能しかついていませんが、そのぶんコストを下げることが可能です。
画像引用元:DAIKINホームページ
5-3.設置場所に合ったモデル選び
設置場所も重要になります。
購入するエコキュートが設置場所に適しているか、必ず確認しておく必要があります。
角型タイプは、置くスペースを広めに確保しなければなりません。
庭のスペースに余裕がない場合、設置工事が難しく、設置できたとしても通行の妨げになる場合も考えられます。
スペース確保が困難であれば、薄型でスリムな「省スペースタイプ」「コンパクトタイプ」というモデルも販売されています。
購入前にカタログなどでしっかりと確認し、自分の庭の広さに最適なモデルを選びましょう。
画像引用元:DAIKINホームページ
関連記事:薄型エコキュートとは?3分でわかるメリット・デメリット
5-4.お住まいの地域に合わせて選ぼう
地域ごとの仕様についは下記を参考にしてください。
【一般地仕様】
最低気温が-10℃までの地域でしたら一般地仕様を使用できます。
運転範囲:-10〜43℃
【寒冷地仕様】
最低気温が-25℃までの地域でしたら寒冷地仕様を使用できます。
運転範囲:-25〜43℃
※-25℃を下回る地域ではご使用できません。ヒートポンプユニットは-25℃まで設置可能です。貯湯ユニットは-20℃以下では、屋内に設置してください。
【耐塩害仕様/耐重塩害仕様】
設置場所から海までの距離が約300mを超え1km以内であれば耐塩害仕様、距離が約300m以内であれば耐重塩害仕様がオススメです。
参考・画像引用元:DAIKINホームページ
6.まとめ
エコキュートのサイズ・タンク容量は、ライフスタイルや家族構成によって、適したものが違います。
突然の来客や季節によっても消費する湯量は大きく変わりますし、エコキュートに貯めてあるお湯は災害時に生活用水としても活用できるので少し大きめのタンクを選べば安心だと思います。
選び方を間違えると、かえって電気代がかさんだり、お湯切れに悩まされたりという事態に陥ってしまうこともあるので、慎重に選ぶことをオススメします。
もしも、「サイズ選びを間違ったかもしれない…」と感じたときには、エコキュートを交換するタイミングで、業者に相談してみてください。
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エコキュートの設置や、お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。親身になって対応させていただきます。