薄型エコキュートとは?3分でわかるメリット・デメリット
エコキュートを導入したいけど、家に十分なスペースがないと悩んでいる方。
または、「貯湯タンクの存在感がありすぎてちょっとなぁ」と迷われている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、薄型のエコキュートがおすすめです!
往来の角型エコキュートに比べてスリムに作られているので、スペースで諦めていた方でも設置が可能になっています。
しかし、そこで気になるのは薄型エコキュートにデメリットですよね。
本記事では、薄型エコキュートのメリット・デメリットを徹底解説しました。
各メーカーが販売している薄型エコキュートも紹介しているので、エコキュートを選ぶ際はぜひ参考にしてください!
1.薄型エコキュートとは?
薄型エコキュートは、文字通り一般の角型エコキュートよりも貯湯タンクを薄くした製品です。
ここでは、角型エコキュートとの詳しい違いやサイズ、値段について詳しく解説していきます。
1-1.角型エコキュートと薄型エコキュートの違い
まずは角型エコキュートと薄型エコキュートの具体的な違いについて説明します。
角型エコキュート
角型エコキュートとは、標準サイズのエコキュートのことを指します。
貯湯タンクの底の形が正方形のようになっているのが角型です。
貯湯タンク内が1つの缶で作られていることから、「1缶式」と呼ばれることもあります。
機能は、フルオートから給湯専用、寒冷地用など様々で、貯湯タンクの容量も豊富です。
薄型エコキュート
薄型エコキュートは、貯湯タンクの奥行きを狭くし、少ないスペースでも設置できるよう配慮された製品です。
薄型の貯湯タンクは、底面が長方形になっています。
貯湯タンクの内部は2つの缶で作られているため、角型に対してこちらは「2缶式」と呼ばれています。
1-2.サイズ
薄型エコキュートのサイズは、概ね以下のようになっています。
・横幅→100〜120cm
・奥行き→43〜45cm
日立の製品を例に、角型とサイズを比較してみました。
高さ | 幅 | 奥行き | |
薄型 | 1,890mm | 1,090mm | 450mm |
角型 | 1,771mm | 650mm | 730mm |
角型にべ、高さも10cmほど高くなるのが特徴です。
サイズがコンパクトになる分、高さで貯湯タンクの容量を補っています。
1-3.価格
薄型エコキュートの価格は、角型エコキュートに比べてどこのメーカーも高めに設定しています。
価格も、日立製品を例に比較してみました。
薄型 | 角型 | 差額 |
1,281,500円(税込) | 1,090,100(税込) | 191,400円 |
薄型エコキュートは角型に比べて定価の値段が20万円ほど高いことが分かります。
販売業者によって実際の販売価格はこれよりも安くなるので、角型に比べて3〜5万円ほど高くなると考えるとよいでしょう。
薄型エコキュートが角型よりも高くなる理由は、貯湯タンクの缶が2つあることにあります。
エコキュートのお湯を貯める缶の形は、丸い形をしています。
正方形のような形の角型であれば大きな1つの缶に大量のお湯を貯めることができますが、奥行きのない薄型ではそうはいきません。
薄型エコキュートは、サイズの小さい缶を2つ横並びにすることで1日分のお湯を貯められる作りになっているのです。
価格差の理由で、スペースに問題のない方のほとんどは角型エコキュートを選ぶのが一般的となっています。
2.薄型エコキュートのメリット
ここでは、薄型エコキュートの代表的なメリットを紹介します。
2-1.省スペース
薄型エコキュートの最大のメリットは、少ないスペースにも設置ができる点にあります。
角型と比べると奥行きが30cmも狭くなるので、これまで設置スペースを理由にエコキュートの導入を断念していた方でも、薄型であれば可能なことも。
住宅が密集していて隣家との隙間が少ない都心部の方にも、薄型エコキュートは多く選ばれています。
2-2.設置場所の選択肢が多い
薄型エコキュートは省スペースな分、角型よりも設置場所の候補を増やすことが可能です。
角型は広い庭先にしか置けないという方でも、薄型であれば家の裏や玄関先などの少しのスペースでも設置することができ、置き場所を選びません。
特に、住宅の外観にこだわりたい方は、エコキュートの設置場所にも敏感なはず。
薄型であれば設置場所の自由度が高くなり、より目立ちにくい場所にエコキュートを設置できるでしょう。
2-3.外観を損ねない
薄型エコキュートはスマートな見た目なので、住宅の外観を損ねないというメリットもあります。
角型は貯湯タンクが大きくて存在感が気になる…という方でも、薄型ならそこまで圧迫感を感じないという方もいるでしょう。
中にはコロナ社のように、よりスタイリッシュな外観にこだわった製品を販売しているメーカーもあります。
おしゃれさを重視する方は、薄型エコキュートが要チェックです!
2-4.角型より搬入しやすい
薄型エコキュートは角型よりもスリムな分、設置工事の際の搬入もスムーズです。
業者の中には、搬入通路が狭い場合、別途搬入料金を請求するところがあります。
薄型であれば、別料金が発生する可能性が少なくなるので、通路が狭くて心配な方は薄型を視野に入れてみてください。
3.薄型エコキュートのデメリット
コンパクトでメリットの多い薄型エコキュートですが、デメリットもいくつか存在します。
設置してから後悔しないよう、あらかじめデメリットも知っておくと安心です。
3-1.大容量サイズがない
薄型エコキュートには、大容量の貯湯タンクがありません。
角型であれば500L以上のサイズが販売されているので5〜8人家族でも対応ができますが、薄型は460Lが最大です。
容量に対して多すぎる人数で使用すると、湯切れが発生しやすくなってしまいます。
家族の人数が5人以下であれば問題ありませんが、大家族の方は角型の大容量を選んだ方が無難です。
3-2.機種の種類が少ない
薄型エコキュートは販売されている機種の種類が少なく、湯はりや保温が全自動のフルオートタイプのみとなっています。
フルオートは機能が充実しており、快適に使える反面、家族が少なく保温や追い焚きが必要ない方には持て余してしまうでしょう。
また、薄型エコキュートは基本的に一般地仕様となっています。
塩害地や寒冷地向けは販売されていないので注意してください。
3-3.角型よりお湯が冷めやすい
薄型は貯湯タンク内が2缶に分かれているため、その分隙間ができやすく、お湯が冷めやすくなっています。
角型に比べると、年間給湯保温率が0.5ほど低くなるのが一般的です。
年間の電気代が5,000円ほど高くなるので、節約を重視する方にはあまりおすすめできません。
ただ、角型に比べて保温効率の劣る薄型エコキュートでも、ガス給湯器や電気温水器に比べると省エネ効果は大変大きくなっています。
3-4.角型より安定性が低い
薄型エコキュートは設置面積が狭いため、角型よりも安定性は低くなってしまいます。
ただ、角型には劣るとはいえ、地震対策をしっかり行なった住宅と同じ程度の安定性は保たれています。
また、設置の際にしっかりと基礎工事を行い、付属のアンカーボルトで脚を固定するので、よほどの大地震でない限り倒れる心配はありません。
4.メーカー別:薄型エコキュート
ここでは、各メーカーが販売している薄型エコキュートを紹介しています。
それぞれの製品に個性があるので、ご自宅にピッタリの1台を見つけてください。
4-1.コロナ
サイズ | 価格(税込) | |
CHP-ED302AY5 300L(2〜4人) | 高さ 1,620mm 幅 1,090mm 奥行 450mm | 1,062,600 円 |
CHP-E372AY5 370L(3〜5人) | 高さ 1,890mm 幅 1,090mm 奥行 450mm | 1,153,900 円 |
CHP-E462AY5 460L(4〜7人) | 高さ 2,225mm 幅 1,090mm 奥行 450mm | 1,289,200 円 |
コロナの薄型エコキュートは、高いデザイン性が特徴です。
ヒートポンプのファンの色は珍しいブラックで、よりスタイリッシュ。
エコキュートの見た目込みで、住宅の外観にこだわりたい方におすすめと言えます。
4-2.ダイキン
サイズ | 価格(税込) | |
EQX37XFTV 370L(3〜5人) | 高さ 1.813mm 幅 1,075mm 奥行 438mm | 1,224,300円 |
EQX46XFTV 460L(4〜7人) | 高さ 2,173mm 幅 1,075mm 奥行 438mm | 1,368,400円 |
パワフル高圧給湯が自慢のダイキン製は、薄型エコキュートの中でも水圧の高さは断トツ。
シャワーの勢いだけは譲れないという方や、3階でシャワーを使用したい方にぴったりです。
4-3.東芝
サイズ | 価格(税込) | |
HWH-B376HW-R 370L(2〜5人)スタンダード | 高さ 1,970mm 幅 1,000mm 奥行 435mm | 1,141,800円 |
HWH-B376HWA-R 370L(2〜5人用)ハイグレード | 高さ 1,970mm 幅 1,000mm 奥行 435mm | 11,178,100円 |
東芝の薄型エコキュートは、丸みのあるオーバルデザインが特徴。
角張った印象の普通のエコキュートとは違い、優しい見た目をしています。
ナチュラルな雰囲気が好きな方におすすめです。
4-4.パナソニック
サイズ | |
HE-H37KQS 370L(3~5人)スタンダードクラス | 高さ 1,830mm 幅 1,078mm 奥行 440mm |
HE-H46KQS 460L(4~7人) | 高さ 2,199mm 幅 1,078mm 奥行 440mm |
HE-W37KQS 370L(3~5人用)ミドルクラス | 高さ 1,830mm 幅 1,078mm 奥行 440mm |
HE-W46KQS 460L(4~7人用) | 高さ 2,199mm 幅 1,078mm 奥行 440mm |
パナソニックの薄型エコキュートは、ひとセンサーや湯温学習制御機能などの最新技術を搭載し、効率よく節約を手助けしてくれます。
ミドルクラスのエコキュートは、シャワーの勢いをリズム変動させて節水する「リズムeシャワー機能」搭載です。
4-5.日立
サイズ | 価格(税込) | |
BHP-FS37WH 370L(3〜5人) | 高さ 1,890mm 幅 1,090mm 奥行 450mm | 1,281,500円 |
BHP-FS46WH 460L(4〜6人) | 高さ 2,225mm 幅 1,090mm 奥行 450mm | 1,384,900円 |
日立の薄型エコキュートは、高断熱のウレタンフォームを貯湯タンク内の全ての隙間に埋め込むことで、お湯が冷めやすいという薄型エコキュートのデメリットを解消しました!
保温効率のよいエコキュートをお探しの方は、日立の薄型エコキュートがもってこいです。
4-6.三菱
サイズ | 価格(税込) | |
SRT-S376UZ 370L(3〜4人) | 高さ 1,900mm 幅 1,120mm 奥行 430mm | 1,062,600円 |
SRT-S376UZ 430L(4〜5人) | 高さ 2,150mm 幅 1,120mm 奥行 430mm | 1,148,400円 |
三菱の薄型エコキュートは、他メーカーと比べて価格が安めです。
価格重視の方は、ぜひ三菱製品をチェックしてみてください。
5.薄型エコキュートのお問い合わせはぜひ安心堂へ
薄型エコキュートは、広い設置スペースが必要な角型エコキュートの欠点を解消するコンパクトタイプのエコキュートです。
スタイリッシュな見た目がお好きな方にも多く選ばれています。
大容量タイプの製造はないので、家族の人数が5人以下のご家庭におすすめです。
エコキュート取替え専門店の安心堂は、一度に大量の在庫を仕入れ、価格の安さと在庫の豊富さを実現しています。
地域密着型なので、最短でも当日のご訪問が可能です。
工事のお見積もりは無料となっておりますので、気になる薄型エコキュートがある方はぜひお気軽にご連絡ください!
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