パナソニックエコキュートの新機能「スマートソーラーチャージ」
パナソニックのエコキュートで新しく「スマートソーラーチャージ」という機能が追加されました。
スマートソーラーチャージは太陽光発電システムと組み合わせて自動的に効率よくお湯を沸き上げることのできる機能です。
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私たちのコラムでは、エコキュートに関する情報や知恵袋をご紹介します。
今回はこのパナソニックエコキュートの新機能「スマートソーラーチャージ」についてご紹介いたします。
スマートソーラーチャージとはどのようなものなのか、導入するメリットなどについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
スマートソーラーチャージとは
「ソーラーチャージ」とは、太陽光発電の余剰電力を自家消費してお湯を沸かす機能です。
夜間の沸き上げ量を減らして、翌日の昼間に分散して沸き上げます。
そして、エコキュート専用のアプリから、日射量予報データと設定した値をもとに昼間の沸き上げを自動判断して行ってくれるのが「スマートソーラーチャージ」です。
日射量と余剰電力が多い時には、余剰電力をしっかりと活用し買電を抑制し、逆に日射量と余剰電力が少ない時は、 沸き上げ能力をダウンして効率の良い沸き上げを行ってくれます。
参考:ソーラーチャージ|特長一覧|エコキュート|給湯・暖房|Panasonic
余剰電力は売電から自家消費へ
ソーラーチャージ機能が登場したのは2017年ですが登場の背景にあるのは、FIT制度の期間終了です。
FIT制度(固定価格買取制度)は、太陽光発電などの再生可能エネルギー由来の電力を、電力会社が一定期間固定価格で買い取る仕組みです。
住宅用太陽光発電で使いきれなかった電気は、電力会社に買い取ってもらえます。
住宅用太陽光発電のFIT制度期間は10年間でFIT制度が本格的にスタートしたのは2012年でした。
そこからかぞえると、2022年にFIT制度の終了設備(卒FIT設備)が大量に発生すると予測できます。
その一方で、卒FIT設備の買取価格はFIT制度適用時よりも低下してしまいます。
新たな電力消費先として注目されたのがエコキュートでした。
太陽光発電の余剰電力を使って、昼間にエコキュートを沸き上げるしくみとしてソーラーチャージが登場しました。
また、その他にも以下の要因もありソーラーチャージが普及されてきています。
夜間電力での価格メリットが減少
まず第1に電気料金の改定が挙げられます。
エコキュートのメリットとして取り上げられていたのが、安い夜間電力を使ってお湯を沸き上げることで節電できるというものでした。
しかし、2022年から2023年にかけて、電力各社が料金体系を見直したことにより、必ずしも夜間電力が割安とは言い切れなくなりました。
電力の使用時間や使用量によりますが、かつてほど夜間・深夜電力での恩恵が得られなくなってしまっています。
深夜電力の詳細については別のコラムでも紹介していますので、そちらも参考にしてください。
参考:深夜電力が廃止!?高くなる電気代に打ち勝つ方法 – エコキュート取り換え専門店【安心堂】 (anshindo.site)
おひさまエコキュートの普及
2つ目の要因はおひさまエコキュートの普及です。
おひさまエコキュートとは、昼間沸き上げ型のエコキュートの総称です。
エコキュートは夜間にわき上げるのが主流でしたが、おひさまエコキュートは太陽光発電と組み合わせることで、昼間にお湯を沸かします。
昼間にわき上げると、外気との温度差が小さいため沸き上げに必要な電力を減らすことができ効率的です。
国や各自治体のおひさまエコキュートを給湯省エネ事業の補助金対象に含めています。
スマホアプリの発達
3つ目の要因はスマホアプリの発達です。
今回のパナソニック社でのスマートソーラーチャージもそうですが、エコキュートの各メーカーともにアプリ開発に力を注いでいます。
その結果、離れた場所にいてもエコキュートを操作したり、電力量をチェックしたりできるようになりました。
スマホアプリの発達は、家電のIoT化とともに進展しています。
今後は、エコキュートを含むあらゆる家電がスマホでコントロールできるようになるでしょう。
従来のソーラーチャージとの違い
それではスマートソーラーチャージは、従来のソーラーチャージと何が違うのかについて解説します。
おひさまソーラーチャージとの違い
おひさまソーラーチャージは、天気予報と連動してお湯を沸かす仕組みです。
天気予報が晴れのときにエコキュートを稼働させてお湯を沸かしますが、曇りのときにはエコキュートは稼働しません。
一方でスマートソーラーチャージは、おひさまソーラーチャージに比べてきめ細かい運用が可能です。
晴れの日にエコキュートを稼働させるのは従来型と同様ですが、曇りの日でも日射量が十分なときは稼働します。
従来、天気予報が曇りとなっていれば、日照量があったとしても沸き上げを行わない設定でした。
しかし、スマートソーラーチャージの場合は、日照量さえあれば曇天でも沸き上げを行います。
スマートソーラーチャージを導入するメリット
スマートソーラーチャージには3つのメリットがあります。
それぞれの内容を見てみましょう。
太陽光発電の自家消費率が最大30%向上
1つ目は、太陽光発電の自家消費率を最大で30%向上させられることです。
太陽光発電を使ってお湯を沸かすという点では、従来型も最新型も同じ原理ですが沸き上げ設定をするときの基準が異なります。
従来のおひさまソーラーチャージの場合、判定基準は天気予報でした。
天気予報で曇りや雨となっていれば、沸き上げ量が抑制されます。
雨であればともかく、曇りの日は天候状況次第で、晴れの日に近い日照量が得られます。
資源エネルギー庁の『エネルギー白書2021』によると、晴れの日の最大発電出力は、定格出力の60%前後であるのに対し、曇りの日は50%前後となっています。
天候が曇りだからといって、発電できないというわけではないのです。
スマートソーラーチャージは天気予報ではなく、日照量を予測して沸き上げ量を決定しています。
曇っていても十分な日照量が得られるときは、晴天時と同じように沸き上げを行います。
これまでよりもエコキュートの稼働条件が緩和されるため、自家消費率を上げることができます。
光熱費を削減できる
2つ目は光熱費を削減できることです。
電力の自家消費率が上がるということは、それだけ、電力会社から電気を買わずに済むということです。
太陽光発電による自家発電で30%の電力を補える上に、スマートソーラーチャージの機能により、これまで沸き上げていなかった曇りの日にも沸き上げ量を増やせれば、削減額はさらにアップするでしょう。
エコキュートは補助金の対象
カーボンニュートラルの達成のため、政府は家庭の給湯分野からの二酸化炭素排出量削減を目指しています。
エコキュートは消費電力が従来の電気温水器の3分の1とはるかに少ないため、二酸化炭素排出削減の切り札の一つとなっています。
2022年、政府は高効率給湯器を対象とした給湯省エネ事業を実施し、エコキュートを導入する家庭に1台あたり5万円の補助金を交付しています。
補助金交付を受けるにはSii(環境共創イニシアチブ)が定めた基準をクリアしなければなりませんが、太陽光発電でお湯を沸かす「おひさまエコキュート」は基準を下回っていても補助金対象となります。
また、地方自治体単位でも補助金を出しています。東京都は「熱と電気の有効利用促進事業」の一環として、太陽光発電を利用したエコキュートについて、1台あたり最大で22万円を支給することを決めています。
エコキュート設置に最高22万円の補助金!クール・ネット東京が3分で分かる – エコキュート取り換え専門店【安心堂】 (anshindo.site)
太陽光発電と連携したエコキュートであれば、スマートソーラーチャージの機能を最大限生かすことが可能です。
まとめ
今回はパナソニックのエコキュートに搭載されたスマートソーラーチャージについて解説してきました。
太陽光発電システムを導入している方や、導入を検討している方には必ずメリットのある機能です。
エコキュートはそのものが省エネ性能の高い設備機器ではありますが、余剰電力を活用してよりお得にすることができますので、ぜひ利用してみてください。
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