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冬が来る前に要チェック!エコキュートの配管凍結の対処と予防法

2023.10.10 2023.10.10

エコキュートは電気の力を利用してお湯を沸かし貯めておく家庭用設備機器です。

しかし、寒さが厳しいとお湯が出なくなる不具合が発生することがあります。

原因の多くはエコキュートと浴槽を繋いでいる配管の凍結によるものです。

今回はこのような凍結が発生したときの対処方法と予防策について解説していきます。

エコキュートが凍結する原因

エコキュートは屋外に設置してある貯湯タンクにお湯を沸かして貯めておき、必要なときに給水と給湯の配管を通して屋内にお湯を供給します。

配管は屋内外を通っているため、気温が0℃を下回るなどの環境だと凍結する場合があるということです。

エコキュートの配管が凍結した際の対処方法

エコキュートの配管が凍結するとお湯が出ず故障と思われる方もいるかと思います。

大がかりな工事が必要になるのかと心配になるかもしれませんが、焦らず対処をすることが大切です。

急激に気温が下がりエコキュートの配管が凍結した場合、基本的には気温が上がることで自然に解消されます。

凍結している箇所を確認する

凍結によってエコキュートのお湯が出ないとしても、複数あるどの配管が凍結しているかにより対処方法が変わってきます

まず、貯湯ユニット本体付近に取り付けられている給水止水栓を回してみて、お湯が出るかどうかの確認をしてください。

給水止水栓はメーカーや機種により取り付け位置や形状は異なります。

回らない場合は、給水止水栓をぬるま湯で温めることで解消できる場合があります。

給水止水栓は回るのにお湯が出ない場合は、他の箇所で凍結しています。

この場合は自然に解けるのを待つしかありません

凍結を早く解消するために配管にぬるま湯をかける

外気温が上がるまで待っていられないという方は、ぬるま湯をかけることで解凍を早める方法はあります。

しかし、どのメーカーもぬるま湯で対応することは機器や配管の故障の原因があるため推奨されていません。

ぬるま湯をかける場合は自己責任となりますので注意が必要です。

また、配管の凍結を解かすのに熱湯をかけると配管に亀裂が入る、給水栓が破裂する可能性があります。

そのため、必ず30℃~40℃のぬるま湯を使用しましょう。

さらに、ぬるま湯をかける場合には蛇口をどこか1箇所でも開けた状態にします。

そして再凍結を防ぐためにも以下のような手順で解かしていくのがお勧めです。

①給水止水栓の下の断熱材にラップを巻く

②テープなどでラップの内側にぬるま湯が侵入しないようにする

③給水止水栓にタオルを巻く

④タオルの上からぬるま湯をゆっくりかける(給水止水栓が回るようになるまで)

⑤家の中の開けた蛇口を閉める

⑥タオルを外して、給水止水栓や周りについた水分を布で拭きとる

⑦最後にテープやラップを外す

また、その後も寒さが続いてまた凍結してしまいそうな場合は、さらに給水止水栓や配管部分を緩衝材などで巻いて保温すると対策にもなります。

エコキュートの凍結予防方法

エコキュートが凍結すると使いたいときにお湯が出ないといったストレスがあります。

凍結はちょっとした対策を取ることで未然に防げます

ここではエコキュートの大手メーカーパナソニック社から出されている予防方法を元に解説していきます。

凍結の可能性のある箇所ごとに対策を施していきます。

ふろ配管の凍結予防(フルオートの場合)

フルオートタイプのエコキュートをご使用の場合は浴槽にお湯や水をはったままにする

これを外気温0℃以下になりそうな前日に行っておくと凍結予防ができます。

浴槽水を自動で循環させることにより、ふろ配管の凍結予防運転をおこなってくれます。

給水・給湯配管の凍結予防

給水と給湯の配管は保温工事を行っていたとしても外気温が0℃以下になると凍結の可能性があります。

外気温が0℃以下になることが予測される場合は、リモコンで湯温を「水」に設定して給湯栓を少し開いておきます

おおよそ1分間に200ml(コップ1杯分)程度の水がでるように、お湯側の蛇口を開けておくのが目安です。

貯湯ユニット部 給水・給湯配管の凍結予防

配管に直接風があたると、熱をうばわれ配管の温度が下がり凍結することがあります。

基本的に別売りとなっていますが、脚部化粧カバーを取り付けると風よけとなり凍結を抑制する効果があります。

各部配管の保温材

基本的に給水・給湯配管、ふろ配管、ヒートポンプ配管は断熱材で覆われています。

この断熱材が破れていたりすると凍結する可能性が上がります。

寒い時期になる前に保温材の状態を確認して破損している場合は、販売店に連絡してください。

参考:【エコキュート】エコキュートの凍結予防方法は?(動画説明あり) – 電気給湯機器 – Panasonic

まとめ

今回はエコキュートの配管凍結の対処と予防方法について解説してきました。

エコキュートの配管が凍結するとお湯が使えなくなりますが一時的なものであり気温が上がることで基本的に解消されます

すぐに解凍をしたい場合はぬるま湯をかけることで対応できる場合もあります。

しかし、故障の可能性もあり自己責任となりますので熱湯を使わず慎重に行うようにしてください。

なによりも凍結させないことが理想ですので、本格的に寒い時期になる前に保温材の状態確認や対策を取るようにするのがお勧めです。

安心堂ではご自宅にあったエコキュートのご提案から行っています。

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