エコワンとは?エコキュートと何が違う?
家を新築やリフォーム、給湯器の取り替え時に、エコワンが気になっていた方も多いと思います。
「エコワンってそもそもどういう物なの?」「エコワンとエコキュートって何が違うの?」などとお悩みの方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、エコワンとエコキュートの違いや、エコワンの性能や特徴、どんな人にオススメかを紹介していきます。
1.エコワンとは
画像引用元:リンナイホームページ
エコワンとはヒートポンプを「お湯を温める」ことに使用することで、給湯時の高い熱効率を実現した給湯器のことです。
ヒートポンプで40℃から60℃のお湯をゆっくり沸かし、タンクに貯めて、必要な時に使用できます。
さらに、タンクがお湯切れしてしまった時に備えて、効率的なガス給湯器「エコジョーズ」が補助的に働いて、急速にお湯を沸かして対応してくれるので、お湯切れの心配がありません。
各家庭の生活リズムを学習し、最も効率の良いタイミングでお湯を沸かすことが可能なので、タンクのお湯が無駄になることもありません。
電気とガスのいいとこ取りをし、効率的に湯沸しと貯湯ができるハイブリット給湯器です。
また、太陽光発電による自家消費により、CO2削減やゼロエネルギーハウス(ZEH)にも大きく貢献しています。
※ハイブリット給湯器はエコワンという製品がリンナイ、ハイブリット給湯システムとしてノーリツから販売されています。
2.エコキュートとは
画像引用元:三菱電機ホームページ
エコキュートとは、空気熱と電気を使用して効率よくお湯を沸かすヒートポンプ型の給湯器のことです。
電気料金の安くなる夜間にお湯を作り、貯湯タンクに貯めておいて、日中にそのお湯を使用します。夜間にお湯を作っているので節約になります。
タンク容量はエコワンより大きいですが、お湯を使いすぎるとお湯切れしてしまうことがあります。
エコキュートはガスを使わないので、オール電化の家庭に向いているといえます。
関連記事:エコキュートとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説!
3.エコワンとエコキュートの違い
エコワンとエコキュートの違いを表にまとめました。
エコワン | エコキュート | |
タンク 容量 | 70L、160L | 370L、460L、550L |
熱源 | 電気とガス | 電気 |
お湯の 温度 | 40℃~60℃のお湯を作り、タンクに貯めて、必要な時に使用します。 | 70℃~90℃のお湯を作り、保温して使用します。貯湯タンク内のお湯を設定温度になるよう水と混ぜて給湯します。 |
本体価格の相場 | 約40万~70万円 | 約20万~50万円 |
主要メーカー | リンナイ、ノーリツ ※ノーリツからはハイブリット給湯システムとして販売されています。 | パナソニック、三菱電機、ダイキン工業、コロナ、日立、東芝 |
耐用 年数 | 10年 | 10年 |
エコワンはエコキュートと比べるとタンク容量が小さいですが、貯めているお湯がなくなってもガス給湯器で瞬時にお湯を沸かすことができます。
本体価格の相場は、ガスと電気を併用するエコワンの方が高くなっています。
エコジョーズを販売しているメーカー(リンナイ・ノーリツ)がエコワンを開発・販売しているのも特徴です。
4.エコワンの特長
次はエコワンの特長を紹介していきます。
4-1.給湯光熱費の節約につながる
エコワンの年間エネルギー消費量は、ガスはエコジョーズより85%、電気はエコキュートより45%も節約できると言われています。
ガスと電気を効率良く消費することができるので、とても低燃費です。
参考:リンナイホームページ
4-2.CO2排出量削減
従来型ガス給湯器と比べて、年間約54%のCO2排出量を削減しているので、地球温暖化の防止に貢献しています。
4-3.アプリでの遠隔操作ができる
専用のアプリをダウンロードすれば、遠隔操作が可能です。
台所や浴室に行って操作しなくても、アプリを使用すればリビングや自室からでも給湯機能の操作ができます。
家の中からだけでなく、帰宅中にアプリからお湯張りしておけば、帰宅後すぐに入浴することができます。
床暖房の操作も可能なので、外出先から操作しておけば寒い冬の日でも帰る頃にはお部屋が暖かいです。
4-4.災害時に強い
災害に対する意識は年々高まっています。
家づくりにおいても耐震等級や地震に強い構造・工法は今まで以上に目が向けられているように感じます。
耐震性の高い家でもライフラインが停止してしまうと、生活の立て直しは復旧を待つしかないのです。
エコワンは電気やガスが遮断されても、お湯を供給できるレジリエンス性を備えてくれています。
【停電した場合】
車か太陽光発電があれば、ガスを使用してお湯を沸かすことができます。
停電時でもガスが供給されている場合は、車のシガーソケットもしくは太陽光発電の自立運転機能を使用してガスでお湯を供給することができます。
※100V電源が必要です。
【断水した場合】
タンクのお湯(水)を生活用水として使用することが可能です。
災害時に困ることの1つにトイレで流す水があると思います。
トイレで流す水は、1回あたり約6L必要とされています。
エコワンであれば最大160Lのタンクがあるので、25回程度は使える計算です。
【ガスが止まった場合】
ガスが止まった場合でも、電気でまかなえる範囲でお湯を使用することが可能です。
【電気とガス両方止まってしまった場合】
電気もガスも供給停止してしまった場合は、蓄電池からの限られた供給電力を用いて給湯運転することが可能です。
エコワンはヒートポンプの抑制沸き上げ制御を搭載しているので、冷蔵庫、テレビ、照明などの重要負荷電源への電力供給を優先する中で、任意によりタンクにお湯を沸き上げることが可能です。
※オプション品の停電検知ユニットが必要です。
5.エコワンはどんな人にオススメ?
エコワンはどんな人にオススメなのか紹介していきます。
5-1.同居家族が多い人
エコワンを導入して、まず得をすると言えるのが同居家族が多いご家庭です。
同居家族が多いと日常生活でお湯を使用する量がどうしても多くなってしまうと思います。
例えば、家族が4人以上いて、お風呂やシャワーを頻繁に使用するような場合はエコワンを導入することをオススメします。
5-2.たくさんお湯を使用する人
1日に数回お風呂に入る人や、洗い物をするときにお湯を使用するなど、たくさんお湯を使用する人にオススメです。
5-3.床暖房や浴室乾燥も使用する人
給湯機能だけでなく、床暖房なども使用する人にオススメです。
暖房機能付きのモデルを選ぶと、床暖房、温水ルームヒーター、パネルヒーターといった暖房機能を使用することができます。
火を使わないから安心・安全で、エアコンのように空気が乾燥しないので健康的な暖房生活を送ることができます。
5-4.お湯切れが心配な人
エコキュートですと、お湯を使いすぎるとお湯切れしてしまいます。
エコワンであれば、タンクがお湯切れしてしまっても、エコジョーズが働いて、すぐにお湯を沸かしてくれます。
6.まとめ
エコワンやエコキュートを選ぶ時には、ご家庭での使用する湯量や、ライフスタイルを考慮することが大切だと思います。
日頃、ご家庭で使用する湯量が多い場合は、タンク容量の大きい製品を選ぶ必要があります。
また、オール電化のご家庭にはエコキュートがオススメですが、床暖房などを使う場合にはエコワンの方がお得になる場合もあります。
使用する湯量やライフスタイルによってオススメとなる給湯器は違ってきますので、給湯器の種類やタンク容量とライフスタイルをよく考えた上で、最もご家庭に合ったものを選んでいただきたいです。
安心堂は、地域密着のエコキュート専門店です!
エコキュートの交換・買い替えをご検討されている方は、安心堂までお気軽にご相談ください。自社職人による高い対応力、最長10年の保証で、安心の工事をご提供します。
お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。親身になって対応させていただきます。