エコキュートのヒートポンプから水漏れ!?原因とすぐできる対応法
エコキュート導入後、「ヒートポンプユニットの周辺が濡れている…もしかして水漏れしてる…!?故障かしら…?」このようなことはありませんか?
エコキュートのトラブルとして多いのが、ヒートポンプユニット周辺の水漏れ症状です。
「ヒートポンプから水漏れしている」と言っても、その原因はいろいろあり、一概にエコキュートの故障とは言えません。
そこで今回は、エコキュートをお使いの方に知っておいてほしい、ヒートポンプの水漏れ原因やその対応法をご紹介していきます。
1.ヒートポンプとは
左:ヒートポンプユニット 右:貯湯ユニット
画像引用元:三菱電機ホームページ
貯湯ユニットは作ったお湯を貯めておくタンクです。
エアコンの室外機に似ているヒートポンプユニットは、エコキュート独自のもので、屋外の空気から熱を集めて、その熱をお湯の沸き上げに利用しています。
沸き上げには、電気エネルギーも必要ですが、空気の熱を利用して効率よくお湯を沸かす「ヒートポンプ式」の為、少ない電気で高効率な運転ができます。
画像引用元:三菱電機ホームページ
2.水漏れの原因と対応法
水漏れといっても、様々な原因があります。
・ヒートポンプからの結露水
・ヒートポンプの排水設備内の詰まり
・内部部品・配管の劣化
ヒートポンプユニット周辺で水漏れと思われる症状がみられた場合、ほとんどのケースが上記のどれかが原因となっていると考えられます。
そのため、まず何が原因で水漏れの症状が出ているのかを判断する必要があります。
けれども、水漏れ箇所がはっきりと分からない場合には、水漏れ発生の原因が何なのかを判断することが難しい場合があります。
まずは、ヒートポンプ周辺の水漏れに注目してみましょう。
水漏れの症状から考えられる原因をご紹介していきます。
2-1.ヒートポンプからの結露水
沸き上げ運転時のヒートポンプユニットでは、背面の空気熱交換器が低温となり、湿気を含んだ空気に触れて結露が発生します。
この原理は、冷蔵庫から出した冷えたビール瓶に露が付くのと同様のものです。
お湯を沸かす深夜帯にこの結露水が発生します。明け方~昼までに乾くことが多いです。
冬季はヒートポンプユニット背面に霜が付くことがあり、霜取り運転時に溶けた霜が排水されます。
結露水はエコキュート自体の故障ではないので心配する必要はありません。
※寒冷地ではドレン水が凍結するため、ドレンニップル、ドレンホースは取り付けできません。
画像引用元:DAIKINホームページ
【対応法】
ドレン排水がされていない場合
排水処理の必要があります。
ヒートポンプ下部にドレンホースの取り付けを、お買い上げの販売店に相談してください。
2-2.ヒートポンプの排水設備内の詰まり
排水設備内に異物が詰まると、排水機能が失われて水漏れが発生することがあります。
屋外に設置されたヒートポンプは、砂埃や塵、落ち葉といった汚れを巻き込みやすいです。
寒い時期はドレンホースの中で結露水が凍結してしまい、ホースの中を塞いでしまうこともあり、逃げ道を失った結露水があふれ出るということも考えられます。
時期によってはそういったことも確認することをオススメします。
【対応法】
ドレン排水がされていて、ドレン排水以外の場所から水が出ている場合
ドレンニップル及びドレンホースが詰まっている可能性があるので、清掃を行ってください。
何らかの原因で排水ホースが外れてしまったり、ご自身での対応が困難な場合はお買い上げの販売店に相談し、排水経路の点検をしてもらってください。
メンテナンスの一環として、定期的に排水穴・ドレンを掃除してあげることが大切です。
2-3.内部部品・配管の劣化
ヒートポンプの内部部品・配管の劣化が起こると、水漏れが起きます。
昼の時間帯でもヒートポンプが水で濡れていたり、配管内部の詰まりがない場合は、部品が劣化している可能性があります。
ヒートポンプの配管は基本屋外にあり、日焼けして劣化しやすいです。
【対応法】
水漏れと思われる症状が現れた場合には、以下の応急処置を行ってみてください。
あくまで不具合を確認するため・現状を悪化させないための対処方法ですので、なるべく早くお買い上げの販売店・専門業者に連絡をしてください。
①エコキュートの電源をオフ
②止水栓を締める
あくまでも応急処置ですが、いったん水がそれ以上漏れることを防ぐことができます。
3.水漏れの確認方法
※以下の場合は水漏れの可能性があります!
- ・「お湯がなくなりました」といった表示がすぐ出る
- ・水道のメーターが回り続けている。
- ・ヒートポンプユニットが止まっているのに水が出続けている。
- ・お湯のメモリが増えない。
- ・水道代と電気代が急に高くなる
お湯や水を使っていないときに水道のメーターが動いているかを確認することで、水漏れの原因がエコキュートからなのか、それともエコキュート以外からなのかを確かめる事ができます。
画像引用元:DAIKINホームページ
《確認手順》①
- 1.家にある全ての蛇口を閉めてください。
- 2.水道メーターにある『パイロット』が動いているか確認してください。
- パイロットが動いていたら、どこかから水漏れしています。
《確認手順》②
1.エコキュート用の給水止水栓を閉めてください。
2.水道メーターの「パイロット」の状態を確認してください。
【パイロットが止まっている場合】
エコキュートから水漏れが発生している可能性があるのでお買い上げの販売店または当社に点検・修理をご依頼ください。
【パイロットが回っている場合】
エコキュート以外から水漏れが発生している可能性があるので、水道メーターの止水栓を閉めて、地域の水道業者、または水道局へご相談ください。
4.修理費用は?
ヒートポンプ本体が故障してしまった場合、専門業者に修理を依頼しなければならないのですが、少し注意しなければいけないことがあります。
それは、エコキュートの根幹部分であるヒートエコキュートのヒートポンプの修理は、他の修理よりも高額になってしまうことが多いのです。10万円を超えるような修理費用になってしまうこともあります。
そのため、故障してしまったエコキュートの使用年数によっては、修理ではなく買い替えの方がオススメの場合があります。
※エコキュートの寿命は10~15年程度と言われています。
関連記事:エコキュートの交換費用の相場はいくら?給湯器別に解説!
参考:三菱電機修理料金目安
5.まとめ
今回は、ヒートポンプ周りの水漏れトラブルについてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、水漏れトラブルと言っても、その原因は様々あり、中にはエコキュートの故障ではない場合もあるのです。
こういった水漏れトラブルに関しては「早期発見、対応」がとても重要です。修理が必要な水漏れは、放置してしまうとエコキュートの故障の原因になってしまいます。
エコキュートを導入したら、定期的に水漏れが発生していないか確認し、水漏れと思われる症状が現れた場合は、すぐに点検してもらうことをオススメします。そうすることで、エコキュートの寿命をのばすことにつながります。
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