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エコキュートの知恵袋

【エコキュートorエコジョーズ】メリット・デメリットを詳しく解説

2023.08.02 2023.08.02

電気で動かすエコキュートと、ガスを利用するエコジョーズ。
どちらも節約上手な給湯器の代表ですが、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるか気になるところではないでしょうか?

給湯器選びで後悔をしないために、あらかじめデメリットを知っておくことはとても大切です。

そこで本記事では、

・エコキュートとエコジョーズの特徴
・エコキュートのメリット・デメリット
・エコジョーズのメリット・デメリット

について分かりやすく解説しました。

それぞれの仕様をよく知ることで、本当にピッタリな給湯器はどちらなのかがはっきりと分かるようになります。
ぜひ本記事を読んでいただき、ご家庭にあった給湯器を選んでください!

1.エコキュートとエコジョーズの特徴

エコキュートとエコジョーズは、使用するエネルギーが以下のように全く異なります。

・エコキュート→電気
・エコジョーズ→ガス

どちらも、往来の電気温水器やガス給湯器に比べると節約効果が高く、光熱費高騰が叫ばれる中で注目を浴びている給湯器です。

ここでは、それぞれがどのようにエネルギーを節約するのか、その仕組みを解説します。

エコキュートが節約する仕組み

エコキュートが上手に節約する理由に、大きく以下の2点があります。

・空気熱を有効利用するヒートポンプ式を採用
・電気代の安い深夜電力を利用してお湯を沸かす

ヒートポンプで空気から熱を取り込んでお湯を作るのは、エコキュートの最大の特徴です。
空気はコストがかからないので、電気の力だけで稼働させる電気温水器よりも少ないエネルギーでお湯を沸かすことができます。

また、電気代の安い夜間に1日分のお湯をまとめて作り、貯湯タンクに貯めておくため、より効率的に電気代を削減することが可能です。
その節約効果は、往来の電気温水器に比べて3〜4倍も変わるとされています。

関連記事:エコキュートとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説!



エコジョーズが節約する仕組み

エコジョーズは、往来のガス給湯器では捨ててしまっている排気熱を無駄なく利用して湯沸かしをします。
排気熱で水を温めてからお湯を作るので、一般のガス給湯器よりもガス使用量を15%カットすることが可能です。

その分CO2排出量も減少するので、地球にも優しいガス給湯器といえます。





2.エコキュートのメリット・デメリット

ここからは、具体的なエコキュートのメリットとデメリットについて解説していきます。


2-1.エコキュートのメリット

エコキュートのメリット

エコキュートのメリットは、節約効果の高さだけでなく防災面での魅力も挙げられます。

高い節約効果

エコキュートは「空気の有効活用」と「電気料金の安い夜間沸き上げ」の2つのアプローチで、高い節約効果を実現しています。

パナソニックからは、以下のような年間光熱費のシミュレーション結果が発表されました。

エコキュート電気温水器石油給湯器ガス給湯器(都市ガス)
約25,200円約104,400円約81,600円約81,600円
参考:パナソニック「低ランニングコスト」 ※東京電力エリアの場合

1年にかかる給湯光熱費は、石油給湯器とガス給湯器がエコキュートの約3倍、電気温水器はエコキュートの約4倍かかることが分かります。

同じエコキュートと電気温水器を10年間使い続けた場合の差額は、なんと約80万円です。

エコキュートの設置費用は40〜50万円ほどと割高ですが、長い目で見るとエコキュートを使用する方がお得となっています。



環境に優しい

エコキュートは、数ある給湯器の中でもCO2排出量が少なく、とても環境に優しい給湯器です。

・少ない電気エネルギーで稼働
・CO2冷媒を利用してお湯を沸かす

以上の理由から、一般家庭にエコキュートを導入するとCO2排出量が約15%カットされるとされています。

その省エネ性の高さは、政府がエコキュートの普及促進を目的にエコキュート設置の補助金制度を設けているほどです。

参考:環境省「環境負荷削減技術によるCO2削減効果とヒートアイランド緩和効果」



災害時に生活用水として活用できる

エコキュートの貯湯タンクに貯まったお湯は、災害などで停電・断水した時に取り出して使用することが可能です。

飲み水としての利用はできませんが、体を拭いたり食器を洗ったりするための生活用水を確保できるのは大きな安心に繋がります。

最近では、災害を検知して自動で湯はりや沸き増しを行う機種が各メーカーから販売されています。



安全性に優れている

エコキュートは電気で稼働させるため、ガス給湯器や灯油給湯器と違って火災が起きるリスクがありません

転倒の恐れが気になる貯湯タンクも、適切な基礎工事を行うことで耐震性がしっかり約束されます。

万が一地震が起きたときの二次災害リスクを避けたい方は、エコキュートがおすすめです。



2-2.エコキュートのデメリット

エコキュートのデメリット

次に、エコキュートならではのデメリットを紹介していきます。

初期費用が高い

エコキュートは高性能な分、本体価格が他の給湯器よりも少し高めです。
設置費用は40〜50万円ほどが一般的ですが、工事内容や機種のランクによってはそれ以上かかることもあります。

初期費用をなるべく抑えたい方は、工事費用が割安なエコキュート専門店の利用や、補助金制度の活用がおすすめです。

関連記事:【2023年】補助金でエコキュートをお得に設置!?「給湯省エネ事業」とは


湯切れのリスクがある

エコキュートは沸かしたお湯を一旦貯湯タンクにお湯を貯めておくため、お湯をたくさん使いすぎると湯切れを起こすことがあります。
家族の帰省や来客で、いつもよりお風呂の使用回数が増える時は注意が必要です。

一度湯切れが起きると、再度シャワーができるようになるまでに30分程度待たなければいけません。
エコキュートを購入する際は、想定より一回り大きいサイズを購入するのが湯切れを回避するコツです。


設置スペースが必要

エコキュートの貯湯タンクは大きく、ヒートポンプユニットの周辺には物が置けないため、十分な広さの設置スペースが必要です。
隣家との距離が近い都心部では、設置スペースの条件が合わず断念される方もいます。

狭い敷地でもエコキュートを使用したいという方は、薄型エコキュートも販売されているのでそちらをチェックしてみてください。



2-3.エコキュートが向いているご家庭

エコキュートは、以下のような人におすすめです。

・給湯光熱費を節約したい
・オール電化を利用している
・家に太陽光発電がある

すでにオール電化を利用している方や、これからオール電化の利用を考えている方は、エコキュートを導入することで基本料金を一本化できるため、他の給湯器を使用するよりお得になります。

また、ご家庭に太陽光発電がある場合は、余剰電力を利用して昼間に沸き上げを行う「おひさまエコキュート」が相性抜群。
天気のいい日は電気料金をかけずに湯沸かしすることが可能です。




3.エコジョーズのメリット・デメリット

それでは、エコジョーズのメリットとデメリットも見ていきましょう。

3-1.エコジョーズのメリット

エコジョーズのメリット

エコジョーズのメリットは、水道水がそのままお湯として使える点などが挙げられます。


水圧が強い

エコジョーズは、水道の圧力がそのまま伝わるので、貯湯タンクのお湯を使用するエコキュートよりも水圧が高くなっています
勢いの弱いシャワーが嫌いな方には、エコジョーズがおすすめです。
また、2階や3階で入浴する方でも快適にお湯を使用できます。



湯切れの心配がない

エコジョーズはエコキュートのようにお湯を一時的に貯めておく必要がないので、湯切れを心配することなく好きなだけお湯が使えます
来客時などにお湯の残量を気にせず使用できるのは、エコキュートにはない魅力です。



狭いスペースにも設置できる

エコジョーズの本体サイズは、大きなものでも奥行きが20〜25cmほどとコンパクトです。
スペースに余裕がない方でも、楽に設置できるサイズとなっています。

また、大きな貯湯タンクがない分見た目もスッキリするので、お住まいの外観を損ねたくない方にもうってつけです。



お湯がそのまま飲める

エコジョーズは、水道の水を瞬間的に湯沸かししてお湯にするため、飲用が可能です。

一方、エコキュートは湯沸かしの際にカルキなどの成分が抜けてしまうので、基本的に飲用は推奨されていません。

エコジョーズであれば、小さいお子様がお風呂のお湯を飲んでしまっても安心。
シャワーでうがいをしたい方にももってこいです。




3-2.エコジョーズのデメリット

エコジョーズのデメリット

次に、エコジョーズのデメリットについて解説していきます。

ドレン排水工事をする必要がある

エコジョーズを取り付ける際は、ドレン排水工事が必須となります。
ドレン排水とは、排気熱を冷やす工程で発生する水蒸気のことです。

このドレン排水は、エコジョーズ内で処理されるため基本的に無害ですが、下水道法上では汚水扱いとなるため排水工事を施す必要があるのです。

エコジョーズを設置するにあたって、追加でドレン排水工事の費用が発生する場合があります。
工事費用は業者によって異なるため、見積もりの際はドレン排水工事の費用もしっかりチェックすることが大切です。



排気ガスが発生する

エコジョーズはガスを燃焼させて給湯する性質上、どうしても酸性の排気ガスが発生します。

この排気ガスが金属製のアルミサッシや住宅の壁面に直接当たると、変色したり劣化を進める原因となるので注意が必要です。

壁面に排気ガスが当たるところにしか設置できない場合は、排気カバーを使用して排気ガスが出る方向を変えるようにしてください。



安全面のリスクがある

エコジョーズはガスを使用するため、不完全燃焼が起きるリスクがあります。
ガスが不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素が発生するため大変危険です。

そのような不完全燃焼のリスクを抑えるため、危険を察知してガスを遮断する装置がついた製品も販売されています。

積雪や鳥の巣、ゴミなどで排気口が塞がれると、不完全燃焼が起きやすくなるため、こまめな除雪や掃除が大切です。



3-3.エコジョーズが向いているご家庭

エコジョーズは、以下のようなご家庭に向いています。

・お湯の使用量が多い
・ガスの床暖房を使いたい
・昼間は家にいることが多い

エコジョーズは湯切れを起こす心配がなく、お湯の使用量が多いほど節約効果が大きくなるため、普段からお湯の使用量が多いご家庭におすすめです。
大家族や、頻繁にシャワーを使用する方向けといえるでしょう。

早く部屋を温められるガスの床暖房を使用したいという方にも、ガス代をカットできるエコジョーズとの併用がおすすめ。

また、エコキュートは昼間の電気代が高くなる電気料金プランを契約するのが一般的となっています。
在宅勤務や自宅サロンを開業していて、日中に電気を使うことが多いご家庭は、エコジョーズの方が光熱費を節約できるでしょう。




4.エコキュート設置なら安心堂におまかせ!

エコキュートとエコジョーズはそれぞれに特有のメリットとデメリットがありました。

節約思考で災害にも備えたい方にはエコキュートが、湯切れの心配なくたくさんお湯を使いたい方にはエコジョーズがおすすめです。

給湯器を選ぶ際は、デメリットも踏まえた上でライフスタイルとマッチするものを選んでくださいね。

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