【ケース別診断】エコキュートとおひさまエコキュートどっちがお得？
エコキュートの交換時期を迎え、従来型と話題の「おひさまエコキュート」のどちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
電気代が高騰し続ける昨今、給湯機選びは将来10年間の光熱費を左右する重要な決断です。
この記事では、夜間電力を活かす従来型と、太陽光を活用する新タイプの仕組みを徹底比較し、太陽光発電の有無や在宅状況に合わせて、どちらが最も経済的かケース別に診断します。
最適な機種選びで毎月の支払いを賢く抑え、ゆとりある暮らしを手に入れましょう。
エコキュートとおひさまエコキューの仕組みと経済効果の違い！
「エコキュートとおひさまエコキュート、どちらも聞いたことがあるけれど、何がどう違うの？」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
従来のエコキュートとおひさまエコキュートは、どちらもヒートポンプ技術を利用しますが、お湯を沸かす「時間帯」と「電力源」が根本的に異なります。
ここでは、エコキュートとおひさまエコキュートの仕組みの違いやメリットデメリット、さらに経済効果の違いを解説します。
エコキュートの仕組みとメリット・デメリット
エコキュートは空気中の熱を利用し、少ない電力でお湯を沸かす高効率給湯器です。
電気代が最も安価になる「深夜の時間帯」に集中的に沸き上げをおこない、一日に必要なお湯を貯湯タンクに蓄えます。
従来の電力プランでは深夜の電気単価が優遇されていたため、光熱費を大幅に削減できるメリットがありました。
しかし、昼間に湯切れを起こすと、割高な電気で沸き増しをする事になり、光熱費の増加につながるため注意が必要です。
おひさまエコキュートの仕組みとメリット・デメリット
おひさまエコキュートは、昼間に発電した太陽光の電力を活用してお湯を沸かします。
発電量の多い日中の暖かい時間に沸き上げをおこなうため、電力会社からの電気購入を最小限に抑えられます。
ヒートポンプは外気温が高いほど効率良く稼働する上、当日使用する分のお湯を沸かすため放熱ロスが少ないメリットがあります。
また、売電価格よりも高い昼間の買電価格を使わずに済むため、経済的なメリットが非常に大きい点がポイントです。
おひさまエコキュートは電力価格の変動に左右されにくく、特にFIT期間が終了した家庭では、売電するよりも自家消費する方が圧倒的におトクになります。
デメリットとしては太陽光発電システムの導入が必須となり、初期費用が高くつく点です。
太陽光発電システムをすでに導入している、または「卒FIT」後の家庭は、おひさまエコキュートがおすすめです。
| 給湯器の種類 | メリット | デメリット |
| エコキュート | ・深夜の安い電力で炊き上げる | ・昼間の沸き増しはコストがかかる |
| おひさまエコキュート | ・余剰電力を使ってお湯を沸かせる | ・初期費用が比較的高め |
おひさまエコキュートの特徴や、気になるメリット・デメリットは以下の記事で詳しく解説しています。
【最新】おひさまエコキュートとは？特徴やメリット・デメリットを解説
【ケース別診断】あなたに最適なのはどっち？費用対効果の徹底比較
「仕組みはわかったけれど、結局うちはどっちがお得なの？」と、疑問に感じている方も多いでしょう。
ここでは、従来のエコキュートとおひさまエコキュート、どちらが最適かケース別におすすめの人を解説します。
おさまエコキュートがおすすめな人
おひさまエコキュートを導入して最もお得になる方は、太陽光発電をに導入しており、すでに卒FITしている家庭です。
太陽光発電の固定価格買取期間（FIT）が終了すると、余剰電力の売電単価は大幅に下がってしまいます。
一方、昼間に電力会社から電気を買う単価は、余剰売電価格の4倍ほどと非常に高くなっています。
おひさまエコキュートは「売電しても安い電力」を「単価の高い昼間電力」の購入回避のために使用でき、自家消費率が劇的に向上し、実質的な節約効果が最大化します。
また、在宅勤務や子育て中など昼間に在宅している時間が多い家庭では、昼間お湯を使う頻度が多く、日中の沸き増しを太陽光でまかなえるため、高額な電気料金の支払いを避けることが可能です。
太陽光発電をすでに導入している方や、卒FITした家庭、または昼間の沸き増しが頻繁にある家庭はおひさまエコキュートを選択しましょう。
スタンダードのエコキュートがおすすめな人
太陽光発電システムを導入していない、または日中は全くお湯を使わず、深夜に沸かしたお湯で十分まかなえる家庭は、スタンダードのエコキュートがおすすめです。
おひさまエコキュートは太陽光発電システムの導入が必須となっており、初期費用が高額になってしまいます。
また、お湯の使用量が少なく、昼間の沸き増しを全くおこなわない家庭も、太陽光の余剰電力を活用するおひさまエコキュートの恩恵を受けにくいといえます。
太陽光発電の導入予定がない場合は、初期費用を抑え、深夜の安い電力をフル活用できる高効率タイプのスタンダードエコキュートを選択しましょう。
各メーカーのおひさまエコキュートの特徴
おひさまエコキュートは2022年に販売が開始されたばかりで、比較的新しい給湯システムですが多くのメーカーから販売されています。
- ・パナソニック
- ・コロナ
- ・ダイキン
- ・三菱電機
- ・長府製作所
パナソニックは独自のAI機能「AIエコナビ」を搭載しており、天気予報と過去の使用状況をAIが学習し、翌日の沸き上げ量を最適化してくれます。
三菱電機のおひさまエコキュートは、290kPaの高水圧が魅力で、エコキュートの水圧の低さにお悩みの方におすすめです。
ダイキンでは天気予報連動機能によって最適な時間帯に沸き上げが可能で、警報・注意報を取得した際は災害時に備えて、停電や断水につながる可能性がある場合は自動で沸き上げをおこなってくれます。
| おひさまエコキュートの基礎知識や各メーカーの特徴は以下の記事で詳しく解説しています。 おひさまエコキュートの取扱いメーカー・特徴をご紹介 |
エコキュートとおひさまエコキュートに関するQ＆A
エコキュートとおひさまエコキュートのどっちを導入しようか迷っている方の中には、さまざまな疑問や不安を抱えている方も多くいます。
ここでは、エコキュートとおひさまエコキュートに関して、よくある質問にお答えします。
電気料金プランも変えるべき？
おひさまエコキュートを導入する際は、電気料金プランの見直しが必須です。
通常の電気料金プランは夜間が安くなっており昼間は割高のため、昼間の料金単価が低いオール電化向けのプランに変更しましょう。
太陽光発電システムがないと導入できませんか？
太陽光発電システムが無くても導入は可能ですが、深夜電力よりも高単価な電力での給湯となるためおすすめできません。
そのため、太陽光発電がない場合は初期費用が安いスタンダードエコキュートを選び、深夜の安い電力を使ってランニングコストを下げましょう。
蓄電池も一緒に導入した方が良いですか？
おひさまエコキュートと蓄電池の組み合わせは、経済的メリットがさらに高まるためおすすめです。
特に、卒FITした家庭では、売電単価が大幅に下がるため、蓄電池も導入して自家消費に回した方がメリットが大きくなります。
しかし、蓄電池の導入費用は容量（kWh）に比例して高くなり、一般的な家庭用として100万円〜250万円ほどかかります。
初期費用やランニングコストなども考慮して、導入するか検討してみましょう。
エコキュートやおひさまエコキュートの導入は安心堂へご相談
おひさまエコキュートやエコキュートの導入を検討中の方は、ぜひエコキュート取替え専門店安心堂へご相談ください。
エコキュートの交換は、単に給湯機を新しくするだけでなく、将来の電気代を左右する重要な家計戦略です。
特に、太陽光発電システムを導入済みで、固定価格買取制度が終了した卒FIT世帯においては、昼間の余剰電力を活用できるおひさまエコキュートが最善の選択です。
安心堂では最新のおひさまエコキュートを多数取り扱っており、知識と経験が豊富な職人が最適な方法で設置します。
また、安心堂で購入したエコキュートは独自の10年延長保証により、製品と施工の両方を長期的にサポートするため、設置後も安心して使い続けることが可能です。
