エコキュートは塩害地域でも使用できる?耐塩害仕様とは

海の近くにお住まいの方でエコキュートの設置を検討されている方は、「海に近いけどエコキュートって設置できるかな…錆びたりしないかな…」などと不安を感じていないでしょうか?
塩害地域では一般地仕様のエコキュートを設置してしまうと、故障するリスクが高くなってしまいます。
内部・外部両方に金属が使われているエコキュートは潮風に弱いです。
海岸から近い地域では耐塩害仕様の機種を設置する必要があります。
ご自身が住んでいる地域が耐塩害仕様にするべきなのかを判断するのは難しいと思います。
本記事では耐塩害仕様のエコキュートを設置する必要がある地域についてや、設置するときの注意点などを紹介します。
1.耐塩害仕様とは
海岸に近い地域では内陸に比べ空気中の水分に塩分が多く含まれており、通常よりも金属などが腐食しやすいです。
エコキュートもヒートポンプユニット内部のヒートポンプや貯湯タンクに使われている金属が錆びることで故障の原因になることもあります。
ですので、各エコキュートメーカーは海岸に近い地域でも使用できるよう、潮風が当たっても腐食しないように防錆処理を施した「耐塩害仕様のエコキュート」を生産しているのです。
耐塩害仕様の定義
エコキュートには耐塩害仕様と耐重塩害仕様の2種類が用意されています。(メーカーによっては耐塩害仕様のみの場合があります)
各メーカーの「耐塩害仕様」「耐重塩害仕様」は(社)日本冷凍空調工業会標準規格JRA9002に基づいています。
【耐塩害仕様】
室外ユニットの設置場所が海から離れている場所、または建物などで潮風は直接あたらないが、その雰囲気にあるような場所に適している。

画像引用元:CORONAホームページ
【耐重塩害仕様】
室外ユニットの設置場所が海から近い場所、または潮風が直接あたる場所に適している。(ただし塩分を含んだ水が直接機器にかからないものとします)

画像引用元:CORONAホームページ
耐塩害仕様が「潮風が吹いてくる可能性がある」といったイメージに対して、耐重塩害仕様は「ほぼ確実に潮風が吹いている」イメージです。
想定される塩害のレベルが、耐重塩害仕様の方が高くなっています。
2.設置距離目安

画像引用元:東芝キヤリア株式会社ホームページ
上の表は東芝キヤリア株式会社が、海からの距離と設置場所で仕様を選ぶ基準を表したものです。
メーカーによって基準は異なりますが、一般的に内海は瀬戸内海や東京湾、伊勢湾といった陸地に囲まれた海のことで、外海は湾などでなく、陸地に囲まれていない海を指しています。
外海に面する地域や沖縄・離島は耐塩害仕様のものを設置しなければいけません。
瀬戸内海などの内海に面する地域は波も静かになりやすいので、外海に比べると塩害被害が少ない傾向にあります。
内海に面する地域は一般地仕様のエコキュートが使える場合もありますので販売店に相談してみてください。
3.各メーカーの仕様と納期の目安

メーカー | 仕様 | 納期 |
三菱電機 | 耐塩害仕様 | 受注後約2~3カ月程度 |
パナソニック | 耐塩害仕様 | 受注後約2~3カ月程度 |
東芝 | 耐塩害仕様 耐重塩害仕様 | 受注後約1.5ヶ月程度 |
日立 | 耐塩害仕様 耐重塩害仕様 | 受注後約2か月程度 |
コロナ | 耐塩害仕様 耐重塩害仕様 | 受注後約3ヶ月程度 |
ダイキン | 耐塩害仕様 耐重塩害仕様 | 受注後約1~2ヵ月程度 |
塩害地仕様のエコキュートは受注生産となっているため、受注後1ヵ月~3ヵ月程度の時間が必要となります。
海岸に近い地域にお住いの方はエコキュートを設置しようと思っても時間がかかってしまうので、なるべく早めに販売店に相談することをオススメします。
4.塩害地域での注意点

耐塩害仕様・耐重塩害仕様は腐食に対して処理をしていますが万全ではないのです。
以下の点にご注意ください。
4-1.設置場所
・海水および潮風に直接さらされることを極力回避するような場所に設置する。
・外装部品に付着した塩分が、雨水によって十分洗浄されるような場所に設置する。
・水はけの良い場所に設置する。
塩害地でエコキュートを設置する場合、建物の影や潮風が直接あたりにくい場所に設置するのが理想です。
海岸とエコキュートの間に建物があれば、サビの発生を遅らせることもできるでしょう。
何らかの事情で潮風が当たる場所に設置する場合は、貯湯ユニットだけでも囲いを作るなどの塩害対策を検討してください。
4-2.定期的な点検
・海岸地域への据付品については、付着した塩分を除去するために、定期的に水洗いを行う。
・機器の状態を定期的に点検し、必要に応じて再防錆処理や部品交換を実施する。
耐塩害仕様でも、絶対にサビが発生しないわけではありません。
目視による定期的な点検を行い、サビが発生していないか確認してください。
4-3.寒冷地かつ塩害地の場合

画像引用元:ダイキンホームページ
日本の中には寒冷地(最低気温がマイナス25℃まで)かつ塩害地の地域もあります。
耐塩害仕様のエコキュートは、基本的に一般地仕様のエコキュートに塩害対策を施しています。
寒冷地では一般地仕様のエコキュートは使用できません。
寒冷地かつ塩害地に該当する地域にエコキュートを設置する場合は、寒冷地仕様のエコキュートに塩害対策を施す必要があるのです。
北海道、青森県、岩手県の沿岸部に住んでいる方は該当する可能性が高いです。
該当する地域にお住まいの方は、エコキュートの機種を選んだら追加で耐塩害仕様を施してもらえるよう、販売店に相談してみてください。
5.まとめ

本記事では耐塩害仕様のエコキュートを設置する必要がある地域、設置するときの注意点などを紹介してみました。
家の近くに海があるという方は、自宅と海との距離を調べて耐塩害仕様のエコキュートにする必要がないか確認してみてください。
海岸から300m~1㎞以内に住んでいる方は塩害地に認定される可能性があります。
耐塩害仕様のエコキュートは主要メーカー6社全てで注文可能です。
いろいろなメーカーのエコキュートを見比べて自分に合った1台を見つけてください。
もしも、自分の住んでいる地域がどの仕様のエコキュートにしたらいいのか分からない場合は、安心堂にご相談ください!
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