エコキュートのマイクロバブル機能って?搭載メーカーや機能を解説
マイクロバブル機能がお風呂に搭載されていると微細な泡が肌の汚れを取り除くことができます。
温浴効果や美肌効果なども期待でき人気の高い機能です。
マイクロバブル機能を搭載しているエコキュートはメーカーが限られています。
今回は、エコキュートのマイクロバブル機能がもたらす効果と搭載されているメーカーのご紹介をしていきます。
マイクロバブルとは
マイクロバブルとは直径が10マイクロメートル(1/100mm)~数十マイクロメートル以下の微細な気泡のことです。
大きさが非常に小さいために浮力が小さいことから通常の泡よりも水中に長く留まり続ける性質があります。
また、マイクロバブル自体がマイナスの電荷を帯びているため、気泡同士がぶつかり合うことなく、水中に拡散した状態を保ち続けることが出来ます。
マイクロバブルが電荷を帯びているために、プラスの電荷を帯びている有機物などの汚れに吸着しやすくなっています。
そのため、毛穴の奥や肌についた落としにくい皮脂汚れや配管の洗浄などに効果があると言われています。
三菱のマイクロバブル
ホットあわー
三菱のエコキュートのPシリーズには「ホットあわー」という機能があります。
「ホットあわー」ボタンを押すだけで約0.01ミリのごく微細な泡が発生し、全身を心地よく包み込んでくれます。
「浴槽に広がる微細なマイクロバブル」と「目で見える大きさの気泡」の二つの泡が浴槽アダプターから二方向に発生します。
ホットあわー機能を使用して入浴すると、通常入浴に比べ入浴後の皮膚表面温度が高く、湯冷めしにくくなります。
通常入浴とホットあわー入浴にて10分間入浴し、湯あがり10分後の皮膚表面温度をサーモビューアで測定。(湯温39℃ 室温25℃ 浴槽湯量180L)
ホットあわーで入浴すると温かさが継続していることが分かります。
また、ホットあわーで入浴すると通常入浴に比べ肌水分量比が多く、うるおいを保つこともできます。
入浴前に右手甲の定点の肌水分量を測定し、10分間の入浴を5日間実施した結果が以下です。
通常入浴とホットあわー入浴それぞれで初日の肌水分量比を基準とし、ホットあわー入浴の肌水分量比を算出するとうるおいが1.6倍増えています。
さらに、三菱のエコキュートは入浴剤の使用が可能となっています。
マイクロバブルの微細な泡が弾けることで入浴剤の香りをより楽しむことができます。
入浴剤は花王の「バブ」、「バスクリン」、「バスロマン」がメーカーから推奨となっています。
「にごりタイプ」や「シリカパウダー含有タイプ」などは使用できないなど制限がありますのでご使用前に確認が必要です。
参考:ホットあわー | 機能情報 | 三菱 エコキュート | 三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)
バブルおそうじ
三菱のエコキュートのPシリーズ、Sシリーズ、EXシリーズには「バブルおそうじ」の機能が搭載されています。
栓を抜くだけで配管のおそうじを自動で開始し、マイクロバブルの泡が配管内に付着した汚れを吸着して落とします。
洗浄剤なしで、熱交換器も合わせてふろ配管を自動洗浄してくれます。
「バブルおそうじ」は浴槽排水時水位を検知して自動スタートします。
循環運転とともに発生させたマイクロバブルにより、ふろ往き配管や熱交換器内に付着した皮脂汚れを隅々まで洗浄して排水口へ流れます。
循環洗浄終了後には、注水による水流&マイクロバブルでさらに徹底洗浄してくれます。
配管等に残った汚れも洗い落とすことができます。
参考:バブルおそうじ | 機能情報 | 三菱 エコキュート | 三菱電機 (mitsubishielectric.co.jp)
ダイキンのマイクロバブル
ダイキンのエコキュートはマイクロバブルよりもさらに細かい「ウルトラファインバブル」を噴き出すことができます。
微細な泡は水中に長く留まり、優れた温浴効果、美肌効果、洗浄効果をもたらしてくれます。
入浴後に湯冷めがしにくくなる温浴効果の他に、肌の角質層まで水分が浸透することによる美肌効果がああります。
さらに洗浄効果が高いため皮膚の汚れだけでなく残り湯を洗濯にしようすると衣類の細かなところまで洗浄できます。
取付は壁の内側に吸気チューブを通して浴室内をすっきりできる「浴室外取付タイプ」と、浴室内に簡単に取付施工ができる「浴室内取付タイプ」を選ぶことができます。
参考:快適|エコキュート|ダイキン工業株式会社 (daikin.co.jp)
日立のマイクロバブル
日立のエコキュートには「シルキー快泡浴」というマイクロバブル機能をオプションで設置できます。
シルキー快泡浴では泡の直径が1μm未満のウルトラファインバブルと、1~100μmのマイクロバブルの両方が発生します。
2種類の微細な泡がお湯のなかに長時間留まるため、体を優しく包み込み、入浴時間を快適にします。
10分の入浴後に湯上り5分後の表面温度を計測すると、シルキー快泡浴を利用した方の温度が下がりにくいというデータがあります。
また、他のメーカーのマイクロバブル機能と同様に美肌効果や洗浄効果も期待できます。
参考:微細でなめらかな泡が肌をやさしく包み込む[シルキー快泡浴]:エコキュート:日立の家電品 (hitachi.co.jp)
各メーカーの比較
今回ご紹介している3メーカーの機能を比較すると基本的に大きな違いはありません。
日立やダイキンは発生させる泡の粒子が三菱よりも細かいという特徴があります。
マイクロバブルにより、温浴効果・美肌効果・洗浄効果の3つを期待できるというメリットは共通しています。
しかし、三菱電機のホットあわーとダイキンのウルトラファインバブル入浴には、マイクロバブルを使用中にお湯の温度を自動で保つ機能が搭載されています。
日立のシルキー快泡浴には、同様の機能があるとは明言されていません。
また、三菱電機のホットあわーは、マイクロバブルを使用中でも入浴剤が利用できます。
マイクロバブルの効果で入浴剤の香りをより楽しむこともできます。
しかし、3メーカーともにこのマイクロバブルを用いた泡入浴機能に関してはオプション機能です。
別途でアダプタの購入や設置工事が必要になる場合がありますので、事前に確認をすることをお勧めします。
まとめ
今回はエコキュートに搭載されているマイクロバブル機能についてまとめていきました。
エコキュートでは配管の洗浄や入浴後の肌の保湿、保温効果を期待して用いられていることが多いです。
エコキュートの買い替えを検討されている方は、マイクロバブルの導入も合わせて検討してみてはいかがでしょうか?
安心堂ではご自宅に合うエコキュートのご提案をさせていただきます。
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