エコキュートは災害時にも役立つ強い味方!災害時はどう使える?
日本は台風や地震といった災害が多い国のため、水や食料などを災害に備えておく必要があります。
オール電化住宅は災害が発生したときに、電力や水を自前で供給できる住宅設備となっており、最近ではエコキュートに対する注目も集まっています。
エコキュートは、「貯湯タンクのお湯を貯めておく」という特徴があるため、災害時にはガス給湯器などと比較してもとても役に立ちます!
そこで本記事では、災害時にエコキュートがどのように使えるか解説しました。
ぜひ最後まで一読ください。
1.エコキュートがあれば災害時の生活用水を確保できる
エコキュートは、ヒートポンプを利用し、空気中に存在する熱を使ってお湯を作る給湯器です。
貯湯タンクに多くのお湯を蓄えておけるため、停電や断水といったトラブルが起こった時に備えられます。
貯湯タンク内のお湯を使用できれば、災害時に停電しても生活用水に困ることはありません。
設置している貯湯タンクの種類によって異なるものの、およそ350~570 L程度の大容量のものが多いため、ペットボトルで水を蓄えておくよりも多くの水を確保することができます。
貯湯タンクに大容量のお湯や水を蓄えておけるエコキュートを活用して、災害に備えましょう。
2.災害時のエコキュート利用方法
・停電した場合
エコキュートは、電気を利用してお湯を沸かすシステムなので、停電が発生すると新たなお湯が沸かせなくなります。(※他の給湯器でも基本的に電気は必要ですので、お湯は使えなくなります。)
しかし、エコキュートの場合、停電が発生する前に、タンクにお湯を貯めているので、タンクにある分だけのお湯は生活用水として利用できます。
注意が必要なのは、災害などで停電が発生した場合、本体側でお湯の温度の調節ができなくなるので、蛇口をひねるといきなり高温のお湯が出てくる場合もあります。
停電時はタンクに溜まっている非常に高温のお湯しか出なくなってしまいますので、お湯を出す際に誤って火傷をしないように注意が必要でう。
貯湯タンク内のお湯を使いたい時は必ず事前に湯温をチェックし、もし熱ければ浴槽に一度貯め、ある程度冷ましてから使うなどの工夫が必要です。
・断水した場合
断水時は停電時と違い、貯湯タンクへの水の供給が絶たれてしまうため、シャワーや蛇口からお湯を出すことはできません。
しかし、エコキュートの場合であれば、貯湯タンクに貯めているお湯を生活用水として利用することができます。
断水時に最も困ったこととして、「トイレが流せない。」「手が洗えない」「コップやお皿が洗えない。」などが挙げられます。
普段は当たり前のようにできていることが出来ないのはとてもストレスになります。
タンクの大きさは家族の人数によっても異なりますが、例えば4人家族で容量460Lの貯湯タンクを設置していた場合は、約3日分の生活用水を日ごろから備蓄していることになります。
3.災害時のエコキュートの利用手順
実際に停電や断水被害に遭った場合、どのようにしてエコキュートからお湯を取り出せばよいのでしょうか?
蛇口やシャワーから水やお湯が出ない場合は、非常用取水栓から直接取り出す必要があります。
取り出し方の手順は下記です。
手順 | 内容 | 注意点・補足 |
1 | 漏電遮断機のレバーを下げ、電気が供給されないようにします。 | 作業中に電気が復旧、あるいは漏電のおそれがあります。停電時であっても、念のため行ってください。 |
2 | 脚部カバーを取り外します。 | ネジを外すため、ドライバーが必要になることがあります。 |
3 | エコキュート専用の止水栓を閉め、貯湯タンクへの給水を停止します。 | 給水を停止することで、水量の減少や汚れの混入を防ぎます。 |
4 | 逃し弁操作窓を開いて、レバーを手前に引いて空気の通り道を作ります。 | 逃し弁レバーを操作することで、非常用取水栓から水・お湯を取り出せるようになります。 |
5 | 非常用ホースを取り出し口に設置します。 | ホースやバケツは、用途に応じて清潔なものをご用意ください。 |
6 | 非常用取水栓をひねって、水やお湯を出します。 | 貯湯タンクは保温性があるため、熱湯が出ることがあるので、やけどに注意してください。 |
7 | 必要分の水やお湯を取り出したら、非常用取水栓や逃し弁レバーを元に戻します。 | 水道が復旧するまでは、洗面所や台所の蛇口は開けないようにしてください。 |
4.停電・断水から復旧したときにやるべきことは?
・停電から復旧したとき
停電から復旧したときはエコキュートのリモコンの時計を確認します。停電が起こったとしても、短時間であれば特別な操作や対処は必要ありません。
復旧と同時に、エコキュートもこれまで通り使えるようになります。
時計が通常通りに動作している場合は問題ありませんが、点滅、あるいは、現在時刻と異なる表示の場合は時刻設定の調整をする必要があります。
・断水から復旧した場合
断水が解除されたら初めに蛇口を開き、汚れた水が出てくるようであれば、綺麗な水に変わるまでしばらく排出しましょう。
エコキュート本体の水栓の開閉よりも、まずはこの「洗管作業」を先に終わらせることが大切です。
手順は以下の通りです。
- 1.混合水栓の水側だけを開ける
- 2.汚れた水が出なくなるまで待つ
- 3.給水止水栓を開け、逃し弁を開けてお湯が出るのを確認する。
- 4. 混合水栓のお湯側を開き、お湯が出ることを確認する。
5.まとめ
本記事では、災害時にエコキュートがどのように使えるか解説しました。
エコキュートを設置していれば、ペットボトルで水を蓄えておくよりも多くの水を確保できます。
貯湯タンク内のお湯を使用できるので、災害時に停電・断水しても生活用水に困ることはありません。
日本は災害が多い国の為、日ごろから対策を考えておく必要があります。
災害に備えてエコキュートの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
安心堂は地域密着型のエコキュート専門店です。
豊富な施工実績で培った技術を駆使して、確実で丁寧な施工をさせていただきます。
独自の10年保証をご用意していますので、メンテナンスサービスを受けていただけたりと、アフターフォローも充実しております。
お見積もりは無料となっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください♩