関西電力の「はぴeタイムR」を解説!エコキュートとの相性は?
一般的な電気料金プランと違い、時間帯によって電気料金が異なる「はぴeタイムR」。
昼間に比べて夜間の電気代が安くなることが特徴です。
このはぴeタイムRは、ガス給湯器よりも給湯光熱費を3〜4割削減できるエコキュートとも相性がいいことで知られています。
ただ、はぴeタイムRという名前は聞いたことがあっても、実際の内容までは知らないという方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
・はぴeタイムRの概要
・メリット・デメリット
・エコキュートと相性がいい理由
などについて詳しく解説しました。
はぴeタイムRを契約する際の注意点も紹介しているので、これからオール電化に興味のある方はぜひ参考にしてください!
1.「はぴeタイムR」はどんなプラン?
はじめに、はぴeタイムRの基礎情報を紹介していきます。
1-1.はぴeタイムRに加入するための条件
はぴeタイムRに加入するには、以下のような条件があります。
・1kVA以上の電気式給湯設備を使用すること
1kVA以上の電気式給湯設備は、エコキュートなどの夜間蓄熱式機器や、エコワンなどのハイブリッド給湯器のことを指します。
はぴeタイムRは夜間の電気料金を安く設定しているため、夜間にまとめて電気を使用できる機器を設置する必要があるのです。
どなたでも加入できるわけではないので注意しましょう。
1-2.対象エリア
はぴeタイムRは関西電力が実施している電気料金プランなので、契約できる地域が限定されています。
以下の地域がはぴeタイムRの対象です。
■はぴeタイムRの対象エリア
・京都府
・大阪府
・滋賀県
・兵庫県(赤穂市福浦を除く)
・奈良県
・和歌山県
・福井県(三方郡美浜町以西)
・三重県(熊野市、南牟婁郡紀宝町、南牟婁郡御浜町)
・岐阜県(不破郡関ケ原町の一部)
なお、東京電力エリアの方も関西電力と契約できますが、はぴeタイムRは対象外となっています。
1-3.電気料金
画像引用:関西電力「はぴeタイムR」
はぴeタイムRは、1日を「リビングタイム」「デイタイム」「ナイトタイム」の3つの時間帯に分け、異なる電気料金を設定しています。
デイタイムが最も電気料金が高くなり、ナイトタイムが一番電気料金が安くなることがこのプランの最大の特徴です。
■基本料金
単位 | 料金単価(税込) | |
最初の10kWまで | 1契約 | 2,409.40円 |
10kWを超える1kWにつき | 1kW | 416.94円 |
■電力量料金
単位 | 料金単価 | |
デイタイム夏季(7/1〜9/30)→10:00~17:00 | 1kWh | 28.87円 |
デイタイムその他季→10:00~17:00 | 1kWh | 26.24円 |
リビングタイム→7:00〜10:00 & 17:00〜23:00 | 1kWh | 22.80円 |
ナイトタイム→23:00〜翌7:00 | 1kWh | 15.37円 |
表を見ても分かる通り、デイタイムに比べてナイトタイムの方が1kWhの電気料金が10円以上安くなっています。
そのため、たくさん電力を消費する給湯器や乾燥機を夜間に使用することで、全体の電気代を効率よく削減できるのです。
なお、土日祝日はデイタイムがなくなり、7:00〜23:00までがリビングタイムとなります。
土日祝日は会社や学校が休みの方が多いので、平日より昼間の時間帯の電気料金が安くなるのは嬉しい配慮ですね。
2.エコキュートがはぴeタイムRに向いているワケ
画像引用:関西電力「はぴeタイムR」
エコキュートは、はぴeタイムRの料金体系と非常に相性が良い給湯器です。
エコキュートはもともと、電気料金の安い夜間に沸き上げをすることを前提に作られています。
そのため、夜間に電気代が安く設定されているはぴeタイムRはもってこいのプランです。
エコキュートに搭載されているピークカット機能を使って、電気代が高くなる昼間の沸き上げをストップさせると、より効果的に給湯光熱費を削減できますよ。
また、はぴeタイムRには「電化割引」が用意されているのもエコキュートと相性が良いとされる理由の1つです。
はぴeタイムRでは、エコキュートとIHクッキングヒーターを導入すると、電気代がさらに5%引きになります。
電化割引が適用されると、都市ガスを使用して従量電灯A(一般的な電気料金プラン)に加入している場合に比べ、光熱費が年間約74,400円もお得になるというから驚きです!
ガスをメインに利用している方で毎月の光熱費の高さを気にされている場合は、思い切ってエコキュートやIHに移行してみることをおすすめします。
関連記事:オール電化の主役はエコキュート!オール電化のメリットを紹介
3.はぴeタイムRのメリット・デメリット
はぴeタイムRにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
エコキュートの導入や電気料金プランの変更は、簡単に決意できるものではないはずです。
あらかじめデメリットも知っておくことで、後から「こんなはずじゃなかった・・・」後悔するのを防ぐことができるでしょう。
3-1.メリット
はぴeタイムRのメリットは、深夜電力が安くなることだけではありません。
「はぴe暮らしサポート」というサービスが、なんと無料で受けられます。
はぴe暮らしサポートは、水回りや鍵紛失などの暮らしのトラブルに対応してくれるサービスです。
このサービスは、通常なら月額110円の利用料を支払う必要がありますが、はぴeタイムRを契約している方はタダで利用することが可能です。
365日24時間休みなく対応してくれるのも嬉しいですね。
また、グルメやレジャーなどのサービスや施設が優待価格で受けられるというメリットも。
エコキュートなどの利用で電気代が安くなるだけでなく、住まいのサポートも受けられるのは嬉しいポイントです。
3-2.デメリット
はぴeタイムRのデメリットは、昼間の電気料金が高く設定されている点です。
平日の昼間は会社や学校に行っていて、いつも留守にするお宅であれば問題ありません。
ただ、在宅ワークをしていたり自宅サロンを経営していたりして、昼間も電気をよく使う方の場合、かえって電気代が高くついてしまうことがあります。
また、夏休みなどの長期休みで昼間に子どもがいる期間はいつもより電気代が高くつくことを覚悟しなければなりません。
はぴeタイムRに契約する際は、ご自身のライフスタイルを振り返って、本当にお得に深夜電力を利用できるかどうかをしっかり検討するようにしてください。
4.はぴeタイムRの注意点
はぴeタイムRに加入する際に、1つ注意してもらいたいことがあります。
それは、はぴeタイムRの燃料費調整額には上限がなく、燃料価格次第で電気代が高くなる可能性がある点です。
燃料費調整額とは、原油価格や液化天然ガス価格などの燃料費の上がり下がりを電気料金に反映させたものです。
一般的な電気料金プランの「従量電灯A」の場合は、あらかじめ定められた供給条件に基づいて、燃料費調整額の上限を2.24円と定めています。
しかし、はぴeタイムRにはその上限がないため、世界情勢の動きによっては燃料費調整額が跳ね上がってしまう場合があるのです。
現在は、1kWhあたり-7円になる国の補助が適用されていますが、10月以降は補助金額が半額の-3.5円となってしまいます。
さらに、11月以降も国の補助が受けられるかどうかは今のところ未定です。
その月の燃料費調整額によっては、従量電灯Aを契約している方が安上がりになる場合があることを念頭に置いておいてください。
5.エコキュート設置のご相談なら安心堂へ
夜間の電気料金が安くなる「はぴeタイムR」について解説しました。
はぴeタイムRは、深夜電力を利用してお湯を沸かすエコキュートと非常に相性の良い電気料金プランです。
IHクッキングヒーターを同時に導入することで、電気代がさらに5%割引になるのは嬉しいポイントといえるでしょう。
ただ、昼間の電気代が割高なことや、月の燃料費調整額によっては電気代が高くなってしまうことがあるので注意してください。
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