長期不在時にするべきエコキュートの設定を詳しく解説!
「家を空ける時って、エコキュートはどうすればいいの?」
長期不在時のエコキュートの扱いに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、長期不在時のエコキュートの状態を踏まえ、家を空ける際に行うべき設定方法・対処法について解説していきます。
設定時の注意点や帰宅時の対応も分かるため、この記事を読めば長期不在後も安全にエコキュートを使うことができます。
1.長期不在時のエコキュートの状態は?
長期不在時のエコキュートの正しい設定を知るためにはまず、長期的に放置するとどんな状態になるのかを知っておきたいものです。
実は、長期不在時にエコキュートを放置しておくと、思わぬデメリットが発生してしまいます。
1-1.無駄な光熱費がかかる
長期不在時にエコキュートの設定を変えずに放置すると、自動的に保温と沸き上げが行われます。
エコキュートの電源がONでタンクに水が入っていると、毎日水を温め直す動作が行われるのです。
タンク内の水が沸騰して蒸発すると、減った分の水を注ぎ足して再度沸騰させます。
このように、お湯を使っていないにも関わらずエコキュートが稼働し、無駄に水道代と電気代が発生してしまいます。
不在期間が長いほど光熱費がかさむので、あらかじめ設定を変えておくことが重要です。
1-2.タンク内の水が不衛生な状態になる
沸き上げが行われずタンク内に水が溜まり続けていると、水垢などが繁殖して水が不衛生になります。
たとえ沸き上げが自動的に行われている場合でも、何度も再沸騰したお湯になったり古いお湯と混ざった不衛生なお湯になります。
このようにタンクに貯まり続けたお湯は入浴には適さないため注意が必要です。
タンクの水を捨てて水道代を無駄にするのを防ぐためにも、前もって対策をしておきましょう。
2.長期不在時に行うべきエコキュートの設定
2-1.電源をオフにする
長期不在前にはまず、エコキュートの電源をオフにしましょう。
オフにすることで沸き上げを含むエコキュートの自動的な動作を防げます。
長期不在時に余計な光熱費がかかるのを防ぐためにも、エコキュートの電源をオフにしてから家を空けるのが得策です。
2-2.水抜きを行う
長期不在時には、エコキュートの水抜きを行うことも重要です。
水抜きを行っておくことで、水が不衛生な状態でタンク内に溜まり続けるのを防ぐことができます。
具体的な水抜きの手順は、下記の通りです。
- 1.浴槽を空にしてから追い焚きをして、追い炊き配管内のお湯を空にする
- 2.貯湯タンクの「漏電遮断器(漏電ブレーカー)」をOFFにする
- 3.混合水栓のお湯側と水側を開き、お湯が出なくなるまで排水する
- 4.混合水栓の水側を閉める
- 5.エコキュートの給水元栓を閉める
- 6.逃がしを開ける
- 7.排水栓を開き、排水します
- 8.混合水栓のお湯側を閉める
- 9.貯湯ユニットの水抜き栓と非常用取水栓を緩め、ストレーナーを外す
- 10.ヒートポンプユニットの水抜き栓を緩める
- 11.開いた栓をすべて閉じ、排水栓を最後に閉める
- 12.逃がし弁を閉める
タンクの中だけでなく、ヒートポンプやお風呂の配管からも水を抜いておくことで凍結防止も万全になります。
不在時以外にも定期的にタンクやヒートポンプの水抜きを行なうことで、タンクの中の汚れも一緒に洗い流すことが出来るので、エコキュートが長持ちするようにもなります。
関連記事:エコキュートの水抜きをしないとどうなる?やり方や頻度も解説!
3.長期不在から帰ってきたときの対処法
- 1.タンク内に水を貯める
- 2.エコキュートの電源を入れ給湯を行う
長期不在から帰ってきたときはまず、タンクが満タンになるまで水を張ります。
タンクに水を張ったら、エコキュートの電源を入れてお湯を作ります。
長帰宅後すぐにお湯が使えないのは不便ですが、タンクが空の状態からお湯を使えるようになるまでは4~5時間かかるケースが多いです。
4.1週間ほど不在の場合
旅行や短期の出張などで数日間、お留守にされるという場合には、エコキュートの沸き上げを停止することが出来るようになっています。
給湯器用のブレーカーや本体の電源を落とすのも1つの手ですが、設置してから年数が経っているとはずみで予期せぬ不具合が起こることもあるので、ご注意ください。
台所リモコンから数日間であれば、運転の停止を設定することが出来ます。
4-1.リモコンで停止日数を指定する
ほとんどのメーカーのエコキュートが、最長15日間はリモコンの設定だけで沸き上げを停止することができます。
エコキュートの台所リモコンから沸き上げ停止の設定をすることが出来ます。
メーカーごとにリモコンの操作方法が違いますので、各メーカーの取り扱い説明書をご覧ください。
4-2.運転を再開させるときの注意点
沸き上げ設定をきちんとしておけば、外出先から戻ったその日からお湯を使うことができます。
初めの方に出てくるお湯は少し時間が経っているものになりますので、飲用には使わないように気を付けましょう。
5.短期留守の場合は何も設定しない
1~2日くらいお家を開けられるという場合には、特に沸き上げの休止を設定したり、タンクの水を抜いたりする必要はありません。
タンクの中のお湯がなくなっていると、お家に帰ってきてお湯が沸くまでに数時間待たないといけませんし、かえって不便な思いをします。
あくまで家を留守にする期間や頻度、ライフスタイルなどに合った対策を行う必要があります。
6.まとめ
本記事では、家を空ける際に行うべき設定方法・対処法について解説しました。
数日間の外出の場合は、エコキュートの台所リモコンから「沸き上げ休止」の設定をしておきましょう。
1か月以上の外出をされる場合には、エコキュート本体のブレーカーを落としておくだけでなく、タンクの中の水を抜いてしまいましょう。
タンクの中に水が入ったままになっていると、タンクの中に汚れがたまったり、冬の時期には凍結して配管の破損の原因にもなってしまいます。
長期不在の際はエコキュートの電源オフ・水抜きを忘れないようにしましょう!
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