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エコキュートの水抜きをしないとどうなる?やり方や頻度も解説!

2023.06.14 2023.06.17

エコキュートのメンテナンスの中でも重要となる「水抜き」。
業者にお願いするのもありですが、説明書を見ながら自分で行うことも可能です。

ただ、水抜きをする頻度は半年に1度ほどとされているので、つい忘れてしまいがち。
中には、「一度もやったことがない…」という方もいるのではないでしょうか?

この記事では、

・水抜きはどうして必要?
・どんな手順で水抜きを行うの?
・長期間放置していた場合はどうすればいい?

これらの疑問について分かりやすくお答えしています。

水抜きをする際の注意点も説明しているので、ぜひ本記事を読んで水抜きにチャレンジしてください!

1.エコキュートの「水抜き」とは?

水抜きとは?

「水抜き」とはエコキュートのメンテナンスの1つで、貯湯タンクやヒートポンプユニットの水を抜いて、溜まった不純物を外に出すことを指します。
貯湯タンクや配管の内側は実際に目で見て確認することができないので、汚れが溜まってしまう前に水抜きを行うことが大切です。

水抜きの頻度は、1年に2〜3回行うことを各メーカーが推奨しています。
大体半年に1度のペースでスケジュールを組むとよいでしょう。

2.水抜きをしないとどうなる?

水抜きをしないデメリット

エコキュートの水抜きを怠ると、どのような不具合が生じるのでしょうか?
ここでは、水抜きをしなかった場合のデメリットについて解説します。

2-1.配管やフィルターが詰まりやすくなる

水抜きをせずに放置してしまうと、貯湯タンクに不純物が溜まり、配管やフィルターが詰まりやすくなります。

配管やフィルターを詰まらせる原因となるのは、水道水にわずかに含まれるカルシウムやナトリウムなどの成分です。
貯湯タンクは常に水(お湯)が貯められているので、長期間そのままにしておくと不純物が底に沈澱してしまいます。

貯湯タンクに溜まった不純物は、お湯を使用する際に配管を通り、配管内やフィルターに少しずつ付着していきます。
そのようなことを避けるため、水抜きで溜まった汚れを外に排出させる必要があるのです。

特に、井戸水を使用している方は、水道水よりも不純物が溜まりやすいので注意が必要です。
地下の水を汲み上げて使用する井戸水は、水道水と違って薬品を使った処理が施されていません。
これからエコキュートを導入する方で、井戸水を使用している方は、井戸水に対応した機種を選ぶようにしてください。

日立が発売する「ナイアガラタフネス」は、配管詰まりの原因であるカルシウムを減らす機能があるので、井戸水を使用している家庭におすすめです。
また、ダイキンとパナソニックも、メーカー独自の井戸水用の保証を用意しています。

2-2.お湯が汚れる

タンク内の不純物をそのままにしておくと、湯はりをした際に汚れが浴槽に浮いてしまうことがあります。

水道水の成分が浮かび上がってくるだけなら、水抜きで十分対応可能です。

ただ、細かい黒い汚れが浮いてくる場合は、配管の接続部分にあるゴムパッキンの劣化が考えられるので注意しましょう。
ゴムパッキンの劣化を放置していると水漏れが生じる場合があるので、専門業者に依頼して確認してもらうようにしてください。

いずれにしても、浴槽に汚れが浮いてしまう状態は衛生的ではありません。
毎日綺麗なお湯で気持ちよく入浴するために、なるべく半年ごとの水抜きを行うようにしましょう。

2-3.エコキュートに負担がかかる

タンク内の汚れによって配管やフィルターが詰まりやすくなると、お湯の排出がスムーズにできなくなり、エコキュートに負担がかかってしまいます。

特にフルオートタイプのエコキュートは、追い焚きなどの機能に不具合が生じやすくなるので注意してください。
エコキュートを動かすために余計なエネルギーが必要となるので、その分光熱費がかさんでしまうという事態になりかねません。

寿命を縮める原因にもなるので、大切なエコキュートを長く使い続けるためにも、汚れが溜まる前に水抜きをすることを意識しましょう。


3.水抜きを行う手順

水抜きの手順

水抜きは、取扱説明書を見ながら自分で行うことができます。
どのメーカーもやり方は似ているので、大まかな手順を確認して、どのような流れで作業するのかイメージしてください。

3-1.貯湯タンクの水抜き

貯湯タンクの水抜きは、以下のような流れで行います。

貯湯タンクの水抜きの手順

1.給水止水栓を閉じる
2.漏電遮断機をオフにする
3.逃し弁レバーを開け、1分ほど待ち、貯湯タンクに空気を入れる
4.排水栓を開け、2分ほど水を抜く
5.不純物が流れて水が綺麗になったことを確認したら、排水栓を締める
6.給水止水栓を開いて、排水トラップにお湯が流れるのを確認する
7.お湯が出てきたら、逃し弁レバーを戻す
8.漏電遮断機をオンにする
9.最後に、蛇口を開いてお湯が出ることを確認する

漏電遮断機を触る際は、感電を避けるため濡れた手で触らないようにしてください。

また、排水栓を開ける際に、水やお湯が勢いよく流れ出すことがあります。
周囲が水浸しにならないよう、あらかじめバケツを用意しておくとよいでしょう。

メンテナンスとしての水抜きは2分ほどで十分です。
長期間家を空けるなどの理由で貯湯タンクの水を全て排出させたい場合は、1時間ほどかかるとみてください。

参考:東芝ヒートポンプ給湯器(家庭用)取扱説明書 P12


3-2.ヒートポンプユニットの水抜き

ヒートポンプユニットの水抜きは、別名「空気抜き」とも呼ばれます。
水抜きを行うことで、ヒートポンプユニットの配管に混ざった空気と汚れを外に出すことが目的です。
配管内の空気を排出するとお湯の循環がスムーズになるので、貯湯タンクの水抜きと一緒に行いましょう。

ヒートポンプの水抜きの手順

1.接続口の水抜き栓を外す
2.水側の接続口に、製品付属のゴムホースを取り付ける
3.1Lサイズのビニール袋に空気を入れ、ゴムホースに被せる
4.ビニール袋の中の空気をゴムホースに押し込み、配管内に残った水を排水する
5.水抜き栓を元に戻す

なお、貯湯タンクの水抜きと同様、水を排水させる際にお湯が飛び出てくることがあります。
ヒートポンプユニットの水抜きは、沸きあげをしていない状態で行うようにしてください。

参考:東芝ヒートポンプ給湯器(家庭用)取扱説明書 P20

4.メーカー別:水抜きの手順一覧表

メーカー別水抜きの仕方

水抜きの手順は、メーカーによって少しずつ異なります。
実際に水抜きを行う際は、必ずメーカーが案内している方法で行いましょう
水抜きの手順が紹介されているページをメーカーごとにまとめているので、ぜひ活用してください。

メーカー水抜きの詳細
コロナ給湯設備 エコキュート(コロナ)
ダイキン知っておきたいエコキュートのお手入れ
東芝東芝ヒートポンプ給湯器(家庭用)取扱説明書 P12
パナソニック【エコキュート】タンクの水を抜きたいのですが?(動画説明あり)
日立日立エコキュート家庭用ヒートポンプ給湯器取扱説明書 P50
三菱三菱自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯器取扱説明書 P21

パナソニックが提供している動画説明を見ると、作業の一連の流れがわかりやすくなります。
スムーズに作業を進められるか不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。


5.水抜きをする際の注意点

水抜きの注意点

実際に水抜きを行う際に、気をつけてほしいことが3つあります。
ぜひ目を通しておいてください。

5-1.火傷に注意する

水抜きをする際は、火傷に十分注意してください。
エコキュートの設定温度によっては、熱いお湯がいきなり飛び出してくる場合があります。

作業の際は、万が一お湯がかかった場合に備えて、長袖を着たり、厚手の軍手をつけたりするとよいでしょう。
お湯が飛び出ないよう、あらかじめ排水栓にタオルをかけておくのも有効です。

5-2.寒い季節は避ける

気温が0度を下回る日は、水抜きをしないようにしましょう。
配管が凍結して、うまく水抜きができなくなることがあります。

また、配管が凍結すると、その後のエコキュートの運転にも影響します。
特に、寒冷地方にお住まいの方は、本格的に寒くなり始める秋までに水抜きを終えるようにしてください。

どうしても冬場に行いたい場合は、天気予報を確認し、日中の暖かい時間帯を選んで作業するようにしましょう。

5-3.アポなし訪問の業者に気を付ける

訪問営業をしている業者の中には、アポなしで突然やってきてエコキュートを見せてほしいと言ってくる人がいます。
もし「無料で水抜きをする」と提案されたとしても、アポなし訪問の業者にはエコキュートを見せない方が無難です。
水抜きを行ったと見せかけて、「〇〇が壊れている」などと嘘をつき、不要な修理や交換をすすめてくることがあります。

特に、「今すぐ決めるとお得になる」などと、即決を急ぐ業者は悪徳業者と見て間違いありません。

業者がメンテナンスのために家庭を訪問する際は、ハガキなどで事前に連絡するのが普通です。
少しでも怪しいと感じたら、「水抜きは昔から付き合いのある業者にお願いしている」などと言い、キッパリと断りましょう。

6.水抜きを業者に頼むのも1つの手

業者

自分でちゃんと水抜きができるか不安な方は、専門業者に頼むのも1つの手です。
業者に依頼すると、水抜きだけでなく、その他の箇所についても一緒にメンテナンスしてもらえます

また、長年エコキュートを放置してしまっているという方は、はじめから業者に依頼してしまいましょう。
長い間メンテナンスをしていないと、溜まった汚れが一度の水抜きでは取りきれない場合があるためです。


エコキュートの寿命は10〜15年ほどとされていますが、長期間使い続けるには、しっかりとメンテナンスしていくことが重要になります。
時々専門業者にメンテナンスを依頼して、プロの目で点検してもらうとより安心ですよ。


7.エコキュートの点検のご相談はぜひ安心堂へ

お問い合わせ

エコキュートの水抜きは、貯湯タンクや配管に溜まった汚れを外に流す大切なメンテナンスです。
半年に1度ほど行うことで、お湯が綺麗になるばかりでなく、エコキュートの寿命を延ばすことも可能になります。
作業をする際は、取扱説明書をよく読み、火傷に十分気をつけながら行いましょう。

水抜きがちゃんとできるか不安な方や、メンテナンスが面倒だと感じる方は、ぜひエコキュート取替え専門店の安心堂にご相談ください。
施工実績が豊富な自社スタッフが、一つ一つ丁寧に作業をさせていただきます。
LINEから簡単にお問い合わせができますので、ぜひお気軽にご連絡くださいね。
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