【エコキュートの水圧】高圧タイプとパワフル高圧はどれくらい違う?
エコキュートは水圧が弱いというイメージをお持ちではないでしょうか?
最近では、高圧タイプやパワフル高圧といった、水圧の弱さを克服した製品が主流となっています。
この記事では、
「高圧タイプとパワフル高圧のどちらを選べばいいかわからない」
「水圧はどれくらい違うの?」
という疑問を持つ人に向け、詳しく解説しました。
価格の差やメーカー別の特徴についても説明しているので、機種選びにお悩みの人はぜひ参考にしてください!
1-1.高圧タイプとパワフル高圧の水圧の違い
水圧に特化したエコキュートには、「高圧タイプ」と「パワフル高圧」の2つがあります。
高圧タイプとパワフル高圧タイプではどれくらい水圧に違いがあるのでしょうか?
それぞれが持つメリットも解説していきます。
1-1.高圧タイプの水圧
高圧タイプの水圧は170kPa〜190kPaが一般的です。
ガス給湯器の水圧は500kPaなので、ガス給湯器から高圧タイプのエコキュートに取り替えたばかりの人は、シャワーの勢いに物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ただ、控えめな水圧にも、以下のような3つのメリットがあります。
■高水圧タイプのメリット
- ・水道代が安くなる
- ・節電効果が高い
- ・肌への刺激が少ない
シャワーの勢いが控えめであれば、その分お湯の使用量を抑えられます。
湯切れも発生しづらくなるため、沸き増しにかかる消費電力の節約も可能です。
また、優しい水流で体が洗えるので、過剰に肌の油分を洗い流すことがなく、肌への負担が少ないのもポイントです。
月々の水道・電気代を抑えたい人や、肌をいたわりたい人は、高圧タイプのエコキュートをチェックしてみるのも良いでしょう。
1-2.パワフル高圧の水圧
パワフル高圧タイプの水圧は300kPa前後と、高圧タイプに比べて約1.6倍も威力がアップします。
水圧が高くなることでシャワーの勢いが強くなるので、石鹸の泡を手早く流すことが可能です。
勢いよく髪や身体が洗える爽快感は、パワフル高圧の特権と言えるでしょう!
他にも、パワフル高圧に見られるメリットに以下のようなものがあります。
■パワフル高圧のメリット
- ・お湯はりが早くできる
- ・3階でもシャワーやお湯はりが可能
- ・浴室とキッチンの2か所で同時にお湯が使える
水圧が高くなると出湯量が増えるため、お湯はりの時間が約3分ほど短くなります。
疲れていてお風呂に早く入りたい時などに、お湯はりが早く完了するのは嬉しいですね。
高圧タイプの場合、お湯の使用範囲は2階までが限度ですが、パワフル高圧では3階でも入浴が楽しめます。
3階にお風呂を設置したいと考えている人は、パワフル高圧を選択しましょう。
また、パワフル高圧は2か所同時にお湯を出しても出湯の威力がほとんど変わりません。
家族が多く、いろんなところで頻繁にお湯を使うご家庭にも、パワフル高圧がおすすめです。
■パワフル高圧の注意点
パワフル高圧はシャワーの出がよくなる分、水道代が高くなる傾向があります。
水道代をできるだけ抑えたい人は、こまめにシャワーを止めることを意識してください。
節水シャワーヘッドを取り付けるのもおすすめです。
2.高圧タイプとパワフル高圧の価格の差
高圧タイプとパワフル高圧では、機種代にどれくらい価格の差があるのでしょうか?
各メーカーの希望小売価格を調べ、価格を比べました。
メーカー名 | 高圧タイプ | パワフル高圧 | 差額 |
コロナ | CHP-46AY5 460L 1,105,500円(税込) | CHP-E46AY5 1,203,400円(税込) | +97,900円 |
ダイキン | EQN46XFV 1,155,000円(税込) | EQX46XFV 1,270,500(税込) | +115,500円 |
東芝 | HWH-B466-R 1,027,400円(税込) | HWH-B466H-R 1,087,900円(税込) | +60,500円 |
パナソニック | HE-NS46KQS オープン価格 | HE-NSU46KQS オープン価格 | --- |
日立 | BHP-FR46WU 1,194,600円(税込) | BHP-FV46ED 1,398,100円(税込) | +203,500 |
三菱 | SRT-B466U 988,000円(税込) | SRT-S466U 1,138,000円(税込) | +150,000円 |
高圧タイプとパワフル高圧では、平均して10万円前後の差があります。
お湯は毎日の生活に欠かせないものなので、後悔のない機種選びをしたいもの。
機種によってはエコキュートの設置に補助金が降りることがあるので、パワフル高圧を検討している人は、補助金の利用も視野に入れると良いでしょう。
また、実際の販売価格は小売店によって異なります。
施工のタイミング次第でパワフル高圧の機種でも安く済む場合があるので、工事を検討している店舗に直接問い合わせてみてください。
3.【メーカー別】パワフル高圧製品の特徴
ここでは、各メーカーが販売しているパワフル高圧製品の特徴を紹介します。
ぜひ、機種選びの参考にしてください。
3-1.コロナ:ふろ湯量節約モードで気軽に節水
引用:コロナ「製品情報サイト」
コロナのパワフル高圧製品の水圧は290kPaです。
往来の高圧タイプに比べて、1.5倍水圧が強くなっています。
2か所同時使用が可能なのはもちろんですが、それぞれの場所で違う温度設定ができるのが特徴です。
湯はりは40度、キッチンのお湯は37度と、使う人の好みに合わせられるのが嬉しいですね。
「ふろ湯量節約」モードを使えば、手軽に節水できるのもポイントです。
湯量を10cmずつ少なく設定することができ、水道代を年間で1,500円も抑えられます。
湯量を10cm減らしても水かさが1cm少なくなるだけなので、無理なく節水にチャレンジできそうですね。
3-2.ダイキン:温浴タイム機能で無駄なく保温
引用:ダイキン「エコキュート」
ダイキンの「パワフル高圧給湯」の水圧は、320kPaです。
3階でのシャワーも勢いよくお湯が出て、湯はりもスピーディー!
使ったお湯の除菌ができるので、残り湯を洗濯に再利用できます。
ダイキンの機種は、使う人の好みに湯温を合わせられる「温浴タイム」機能が特徴で、「あつめ」や「ぬるめ」など細かく温度を設定できます。
温浴タイム機能を使用している間は、浴槽のお湯を循環させて保温するため、たし湯やたし水が必要ありません。
温度調整のために余計な水道代がかからないのも魅力です。
3-3.東芝:3階でもお湯が使えるように
東芝の「パワフル給湯」の水圧は300kPa。
高圧タイプではお湯の使用は2階までとされていましたが、パワフル給湯では3階でもお湯が使用できるようになりました。
お湯はり時間は約3分短くなり、1階では12分ほどでお湯はりが完了します。
「省エネアシスト保温」機能を搭載しており、お風呂の湯量と温度を感知しながら効率よくお湯を保温するのが特徴です。
お湯の使用量を目標設定できる「エコチャレンジ」機能もあるので、楽しく節水できますよ。
3-4.パナソニック:ぬくもりチャージ機能で電気代の節約も!
パナソニックの「パワフル高圧」の水圧は280kPaです。
パナソニックも東芝と同様、高圧タイプでは2階までしかお湯を使えませんが、パワフル高圧では3階での湯はりやシャワーが可能になりました。
勢いよくお湯が出るので、シャワーの水圧を利用したマッサージシャワーも満喫できますよ。
パナソニック独自の「ぬくもりチャージ」機能は、残り湯をタンク内の冷めたお湯と熱交換することで、夜間の沸きあげを節約します。
電気代対策がバッチリなのも嬉しいポイントです。
3-5.日立:水圧は業界No.1!
引用:日立「日立の家電品」
日立の「ナイアガラ出湯」は、550kPaと抜群の水圧を誇ります!
日立の独自技術で、水道水の圧力をそのまま出湯に利用できるようになりました。
ガス給湯器からエコキュートに変える人で、シャワーの勢いをなるべく変えたくないのであれば、日立製品がおすすめです。
水圧が強いと水道料金の高騰が気になるところですが、「シャワーアラーム」搭載でお湯の使いすぎをしっかり教えてくれます。
シャワーのお湯はうっかり出しっ放しにしてしまいがちなので、アラームで知らせてくれるのは嬉しいですね。
3-6.三菱:お湯の使用量を学習してかしこく沸きあげ
引用:三菱「ハイパワー給湯」
三菱の「ハイパワー給湯」の水圧は、290kPaです。
3階でのお湯はりはできませんが、シャワーは快適に使えます。
「お急ぎ湯はりモード」があり、帰宅後すぐにお風呂に入りたい時などに便利です。
また、「かしこい沸きあげモード」が過去2週間分のお湯の使用具合を学習。
お湯の平均使用量をもとに沸きあげを行うので、電力を無駄に消費しません。
消費電力の削減量を一目で確認でき、楽しく省エネに取り組めます。
4.水圧が弱くなったら確認すべき3つのポイント
お湯の使用中になんだか水圧が弱いと感じた時、見てほしい3つのチェックポイントがあります。
4-1.止水栓が閉まりすぎていないか確認する
止水栓が閉まりすぎていることで、水圧が弱くなっているかもしれません。
止水栓とは、水道メーターのボックス内にあるバルブのことで、各家庭の水圧をコントロールしています。
止水栓を少し緩めれば、水圧を強くすることが可能です。
ただ、一気にバルブを開けてしまうと蛇口の水が勢いよく飛び出てしまうので、少しずつ様子を見ながら緩めるようにしてください。
4-2.シャワーヘッドの詰まりを確認する
シャワーの勢いが弱くなってしまった場合、シャワーヘッドが目詰まりを起こしているかもしれません。
シャワーヘッドは、飛び散った石鹸カスや水道水に含まれる成分などがこびりつきやすく、意外と汚れが溜まりやすい箇所です。
掃除する際は、シャワーヘッドをホースから外し、慎重にパーツを取り外します。
フィルターにゴミが溜まっていれば、使い古しの歯磨きを使って取り除きましょう。
お湯が出る穴も、フィルターと同じように内側を歯ブラシでこすり洗いします。
分解できない製品であれば、爪楊枝で穴をつついてゴミを落としてください。
掃除をしても水圧が改善されなければ、シャワーヘッド自体が劣化しているかもしれません。
新しいものと交換することをおすすめします。
4-3.水漏れが起きていないか確認する
ある日を境に水圧が急に弱くなってしまった場合は、どこかで水漏れが起きているかもしれません。
家中の蛇口を閉めた状態で水道メーターを確認し、針が動くようなら、水漏れが考えられます。
個人で対応するのは難しいため、速やかに水道修理業者に相談してください。
5.エコキュートのご相談はぜひ安心堂へ
今回は、エコキュートの高圧タイプとパワフル高圧の違いについて解説しました。
パワフル高圧の水圧は高圧タイプのおよそ1.6倍で、勢いの良いシャワーが楽しめます。
3階に浴室を設置したい人や、キッチンと同時にお湯を使ってもシャワーの勢いを変えたくない人におすすめです。
どのメーカーの機種も節水・節電対策が充実しているのが嬉しいですね。
安心堂では、各メーカーの在庫を豊富にご用意しています。
地域密着型のため、給湯器の不具合で交換を急ぐ人にもスピーディーな対応が可能です。
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