災害時の強い味方!?エコキュートは停電や断水の時でも使えるの?
省エネ効果が高く、最近では多くの家庭で使われるようになったエコキュート。
実は停電や断水時にも活躍する頼りになる存在なんです!
「エコキュートは停電や断水の時でもいつも通り使える?」
と疑問を持つあなたに、停電・断水時にお湯が使えるのかどうか、詳しく解説していきます。
別の給湯器からエコキュートに交換しようか迷っている方にも参考になる内容です!
ぜひ参考にしてください。
1.エコキュートは停電や断水の時でもお湯が使える?
エコキュートは、停電や断水が起きた時にいつも通りお湯が出るのでしょうか?
それぞれについて、詳しく解説していきます。
1-1.停電が起きた時
エコキュートは、停電が起きた時でも、貯湯タンクにお湯が貯まっていれば蛇口やシャワーからお湯が使えます。
エコキュートは、電気料金が安い夜間にお湯を沸かして貯湯タンクに貯める貯湯式の給湯器です。
お湯が入った貯湯タンクは断熱性が優れているため、1〜2日程度であれば入浴するのに問題ない湯温を保ちます。
ただし、電気が通っていない状態で湯温を設定することはできません。
貯湯タンクに入っているそのままの温度のお湯が出てくるため、沸きあげ直後など、タイミングによっては高温のお湯が出てくる可能性があります。
火傷をしないよう、停電時にお湯を使用する際は、桶やバケツにお湯を受け、熱すぎないか確認してから使用するようにしてください。
また、停電時はお湯の沸きあげや追いだきもできません。
停電が長期間続いた場合は、貯湯タンクのお湯が冷めてしまうので注意が必要です。
機種によっては停電時にお湯が使えないものもあるため、取扱説明書やメーカーのサイトであらかじめ確認しておくと安心です。
1-2.断水が起きた時
断水時は、停電時と違って蛇口やシャワーからお湯を使用することはできません。
エコキュートの貯湯タンクに貯まったお湯は、水道の水圧に押される形でお湯が出る構造になっています。
水の流れが完全に止まっている断水状態ではタンクのお湯を押し出すことができないので、たとえタンク内にお湯が貯まっていてもいつも通りお湯を使うことができないのです。
もちろん、お湯はりや追い焚きもできないため、断水時に湯はりボタンなどを押すとエラー表示が出てしまいます。
蛇口からお湯を使うことはできなものの、貯湯タンクに貯まっているお湯をタンク本体にある「非常用取水栓」を開けて取り出すことは可能です。
停電時と同じように、高温のお湯が出てくることがあるので、水と混ぜて使うなど自分で湯温を調節しながら使用してください。
■断水が起きた時にしてほしいこと
断水が起きたら、エコキュートの「給水止水栓」を閉めてください。
断水時に給水止水栓が開いたままだと、貯湯タンク内に泥水や空気が入り込むことがあります。
タンク内の水がゴミで濁ると、フィルターが目詰まりを起こして水圧が下がる原因となるので注意が必要です。
給水止水栓は、貯湯タンクユニットの下部や脚部に取り付けられています。
説明書を見てもどこにあるか分からない場合は、水道メーターの横にある「止水栓」を閉めるやり方でもOKです。
■断水後にやるべきこと
断水から復旧したら、すぐに給水止水栓を開けるのではなく、給水止水栓を閉めた状態で蛇口の水を出してください。
レバーをひねって湯温を調整する混合水栓の場合は、レバーを水側に向けましょう。
一度水を出してみて、水が濁っていたり空気が混ざっていたりするようなら、綺麗になるまでしばらく水を出し続けます。
水が綺麗になったことが確認できたら、給水止水栓(または水道メーター横の止水栓)を開けてお湯を使い始めましょう。
故障を避けるため、取扱説明書に記載されている手順を確認しながら使用を再開すると、より安心です。
2.貯湯タンクの水は飲めるの?
エコキュートの貯湯タンクに貯まった水は、基本的に飲むことはできません。
タンク内のお湯を沸かした時に、水道水を消毒するための塩素が薄くなってしまうためです。
災害時の飲み水は、ペットボトルで販売されているものを別で用意しておくことをおすすめします。
飲料水の用意がなく、どうしても飲み水が必要になってしまった場合は、必ず煮沸消毒をしてから飲むようにしてください。
エコキュートに貯まった水は、災害時に生活用水として使用できます。
洗顔や手洗いだけでなく、食器洗いをしたりトイレを流したりするなど、衛生面を保つ上で大変役に立つでしょう。
生活用水が全くゼロの状態より、水の蓄えが少しでもある方が心のゆとりにも繋がります。
日本は地震や台風などの災害が起こりやすい国なので、万が一に備えてエコキュートを導入するのも1つの手です。
3.容量別:生活用水に使える日数の目安
エコキュートは機種によって、370Lや460Lなど貯湯タンクの容量が異なります。
1日に必要な生活用水の量は1人あたり10〜20Lとされているので、4人家族で1人20L使用した場合、使える水量の目安は以下の通りです。
・370L→約4日分
・460L→約5日分
災害の規模によって水道が復旧するまでの期間は変わりますが、数日分の水の蓄えがあると安心できるもの。
今お使いのエコキュートや購入予定の機種の容量に当てはめて、自分の家族構成なら何日分の生活用水が確保できるか計算しておくと、万が一の際にも慌てずに済むでしょう。
4.メーカー別:停電・断水時の対処方法の案内
ここでは、各メーカーが案内しているエコキュートの復旧方法のページを紹介します。
突然の停電・断水時でも対処できるよう、使用中のエコキュートや気になっているメーカーのページは、ぜひ一度目を通してみてください。
メーカー名 | ホームページ |
パナソニック | 水害・停電・断水時のQ&A 断水・水道工事時の対処方法 |
コロナ | 災害・断水・停電時のQ&A |
ダイキン | 停電時 断水時 停電時にお湯が使える機種について |
三菱電機 | 停電・断水時 |
日立 | 停電時 断水時 |
東芝 | 停電時 断水時 |
5.太陽光発電と蓄電池があれば停電時もいつも通り!
太陽光発電と家庭用蓄電池があれば、停電時でも通常通りエコキュートを使用できます。
停電が長く続くと貯湯タンクのお湯が冷めてしまいますが、蓄電池に溜まった電気を利用すればいつでもお湯を沸かすことが可能です。
停電時にはできない温度調節や自動保温ができるのも嬉しいですね。
災害による長時間の停電にしっかり備えたい方は、太陽光発電と蓄電池を思い切って導入してみるのもよいでしょう。
6.エコキュートのご相談は安心堂の無料お見積もりを
今回は、エコキュートが停電・断水時にいつも通り使用できるかどうかについて解説いたしました。
要約すると以下の通りです。
・停電時→蛇口・シャワーからお湯が使える(一部対応していない機種あり)
・断水時→蛇口・シャワーからはお湯が使えない
貯湯タンクから直接お湯を出すことは可能
断水時は蛇口やシャワーからお湯を出せないとはいえ、貯湯タンクにお湯を貯めておけるのはエコキュートの大きなメリットの1つです。
いつ起こるか分からない停電・断水に備えて、エコキュートを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
エコキュートの設置についてご興味のある方は、安心堂の無料相談がおすすめです!
設置にいくらかかるのか、どのような機種があるかなど、詳しくご説明させていただきます。
地域密着型なので、不具合があった時にもすぐに駆けつけられるのが安心堂の強みです。
「突然お湯が出なくなった…」
「エラー表示されるけど自分で直せない」
などのお困りごとにもすぐに対応いたします。
まずはご相談だけでも結構ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。