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エコキュートの知恵袋

勝手にエコキュートのお湯が減る!?すぐ分かる原因と対処法

2023.12.16 2023.12.16

エコキュートは沸かしたお湯を貯湯タンク内に溜めておき、使用する際に水と合わせて設定の温度にして給湯する仕組みです。

エコキュートを導入している方は電気料金を深夜帯が安くなるプランを利用しているのが多いかと思います。

貯湯タンク内のお湯が無くなってしまうと再度沸き上げを行う必要がありますが、日中の電気料金の高い時間帯に沸き上げを行う必要が出てくるため注意が必要です。

しかし、エコキュートを使用していないのに貯湯タンクの容量が減ってしまう現象があります。

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私たちのコラムでは、エコキュートに関する情報や知恵袋をご紹介します。

今回は「勝手にエコキュートのお湯が減る!?すぐ分かる原因と対処法」についてご紹介いたします。

ご自身の設定で解決できるものと修理が必要な場合とありますので、ぜひ参考にしてください。

エコキュートを使っていないのにお湯が減る理由

エコキュートを使っていないのに、貯湯タンクのお湯の量の表示が減る理由は以下の通りです。

貯湯タンク内の湯温が下がっている

エコキュートの貯湯タンクユニット内部に貯められているお湯の温度は設定にもよりますが、70℃~90℃と非常に高温です。

エコキュートは風呂場や台所などに給湯する場合、貯湯タンクユニットの高温のお湯に水道水を混ぜて設定した給湯温度まで下げてから各所に給湯します。

90℃のお湯と水を混ぜる場合に比べて、70℃や60℃のお湯と水を混ぜる場合は、使用する湯量が増えます

つまり、貯湯タンクユニット内部にある湯量は変わっていないのに、タンク内部の温度が下がってしまうことで使用できるお湯の量が少ないと判断して、貯湯容量が減っている表示がされたり、沸き増しを行ったりします。

また、エコキュートの貯湯タンクユニットは魔法瓶のように断熱材に包まれています。

しかし、時間経過と共にある程度の放熱で湯温が下がり、特に冬場は外気温が大きく低下するので、お湯を消費していなくても貯湯容量が減ってしまう現象は発生しやすいです。

自動保温や追い焚きで使用している

フルオートタイプのエコキュートは自動保温追い焚き機能が搭載されています。

自動保温はお湯の温度を一定に保ち、追い焚きはお湯を循環させて風呂のお湯を温めなおすなどのメリットがあり便利な機能です。

しかし、自動保温や追い焚き機能を使用するとお湯を消費していないのにエコキュートの貯湯容量が減る可能性があります。

例えば、自動保温は浴槽内部のお湯を循環させて温め直します。

貯湯タンクのお湯を混ぜるわけではありませんが、タンク内部のお湯と熱交換をして温めなおすので、湯船のお湯が温かくなればタンク内部のお湯の温度は下がります。

追い焚き機能も同様に、貯湯タンクユニット内部のお湯と熱交換をするので、タンク内部のお湯の温度が下がり、お湯を使用していないのにエコキュートは貯湯容量が減ったと認識します。

自動配管洗浄で使用している

エコキュートはメーカーや機種によっては自動配管洗浄機能があります。

風呂の栓を抜くときに配管内部を洗浄する機能ですが、機種によっては貯湯タンクユニット内部の高温のお湯を消費するケースがあります。

例えば、パナソニックのエコキュートの自動配管洗浄機能では、貯湯タンクユニット内部のお湯を約10L使用するとなっています。

4人家族の場合、ライフスタイルや年齢によりますが1日平均450Lのお湯を使用すると言われています。

エコキュートの貯湯容量は370Lや460Lが多く、お湯と水道水を混ぜて使用するので、4人家族の一日分の湯量を賄えます。

しかし、自動配管洗浄や自動保温のように、エコキュートの機能によってはお湯が足りなくなる場合があるので注意しましょう。

水漏れしている

上記の理由とは別に、エコキュートを使用していないのに貯湯容量が減ってしまう場合は、次の箇所で水漏れしている可能性があります。

水漏れで可能性が高いのは、風呂の栓が完全に閉まっていないケースです。

風呂の栓はゴム製が多く、劣化すると栓をしていても隙間があり、お湯が抜けてしまうことがあります。

エコキュートによってはセンサーで水位を測定し、一定まで下がると自動的にたし湯を行って風呂水位を設定値に保とうとします。

そのため、風呂の栓が完全に閉まっていないと、お湯を出していなくても貯湯容量が減ってしまう可能性があります。

また、エコキュートから浴槽につながる配管が劣化して亀裂が入っていると、お湯が漏れだして貯湯容量が減ります。

ほかにも、エコキュート内部の基板やセンサーが故障して、貯湯容量が正確に表示されないというケースもあります。

このような水漏れの場合は修理が必要なので、なるべく早めに施工業者やメーカーに点検や修理を依頼しましょう。

お湯が減ってしまうときの確認すべきポイント

使用していないのに、エコキュートのお湯が減ってしまうときは、原因を突き止めるために次のことを確認しましょう。

夏と冬で設定を変える

エコキュートの設定温度やモードは夏と冬で変更するのがお勧めです。

夏は外気温が高いので沸き上げ温度が低くても問題ありませんが、冬は外気温が低くなるため、夏の設定温度では湯温が下がってしまい、使用していないのに貯湯容量が減ってしまう現象が起きる可能性があります。

そのため、11月~3月までは設定温度を高めにしておくと、日中にお湯の沸き直しを行うリスクが避けられます。

自動保温や追い焚き機能を使用しない

フルオートタイプのエコキュートを使用していてご家族でお風呂を使用する時間が空く場合には、自動保温機能をオフにすることを検討してみましょう。

自動保温機能がオンだと、センサーによって湯温をチェックして、必要に応じて浴槽内のお湯を温めなおすので、使用していなくても貯湯容量が減ります。

自動保温機能をオフにしておけば、貯湯容量が減ってしまうことは防げます。

風呂のお湯が冷めてしまった場合は、追い焚きではなくたし湯がお勧めです。

たし湯は浴槽内部のお湯を捨ててから、貯湯タンクユニット内部のお湯を足す機能になります。

貯湯タンクユニットのお湯をそのまま使用するので、貯湯容量が減ります。

しかし、自動保温や追い焚きに比べると、たし湯の方が効率よく風呂の温度を上げることができます

エコキュートの点検や修理を依頼する

上記の確認すべきポイントを実践しても、貯湯容量が減ってしまう場合は、エコキュート周りで水漏れが発生している可能性が高いです。

エコキュートを購入した施工業者や、エコキュートメーカーの修理窓口に相談してみましょう。

まとめ

今回はエコキュートを使用していないのにお湯が減ってしまう現象についての原因と対処方法を解説してきました。

主に貯湯タンク内のお湯の温度に関係していますが、エコキュートの設定の変更で解決できる場合と、修理が必要な場合がありますので注意が必要です。

エコキュートの耐用年数はおよそ10年であり、耐用年数に近い場合は貯湯タンクの温度が下がりにくい貯湯タンクの構造や機能が付いているものに交換も検討しても良いかもしれません。

日中の沸き上げを想定したおひさまエコキュートであれば、沸き上げから使用までの空き時間が短く放熱のリスクも軽減されます。

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